仮免入所とは?仮免許を持って教習所に入る仕組みと料金の考え方

仮免許を持って教習所に入る仮免入所の仕組みと料金の考え方を紹介する記事のアイキャッチ。教習所の受付に置かれた書類

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教習所の期限が切れてしまった、引っ越すことになった、試験場で仮免を取った。そんな時に『仮免許から教習所に入り直せるの?』と調べている方も多いはずです。

結論から言うと、仮免入所とは、仮免許を持った人が教習所に入って第二段階から教習を受ける形のことです。規則には、仮免許を持つ人の第一段階の教習を行わないことができる決まりがあります。

この記事を読めば、仮免入所の仕組みと、料金の考え方、申し込む前に確かめることが分かります。

目次

仮免入所とは?仮免許を持って教習所に入る仕組み

先に結論

仮免入所は法令の言葉ではなく、教習所の案内でよく使われる呼び方です。根拠になっているのは、道路交通法施行規則の第33条第2項です。仮免許を持つ人には、第一段階にあたる教習を「行わないことができる」と書かれています。

規則の中身を、もう少しかみ砕いてみますね。

施行規則の第33条第2項は、普通仮免許などを現に受けている人の教習について、基本操作及び基本走行と学科(一)を行わないことができると決めています。

基本操作及び基本走行は第一段階の技能、学科(一)は第一段階の学科のことです。つまり、仮免許からの教習所では、第二段階から始められる仕組みがあるんです。

区切り中身(普通免許・今は免許を持っていない人)ふつうの入所仮免入所
第一段階の技能基本操作及び基本走行 12時限受ける行わないことができる
第一段階の学科学科(一) 10時限受ける行わないことができる
修了検定・仮免の学科試験仮免許を受けるための検定と試験受ける仮免許があるので受けない
第二段階の技能応用走行 AT19時限・MT23時限受ける受ける
第二段階の学科学科(二) 16時限受ける受ける
卒業検定第二段階の後の技能の検定受ける受ける

時限数は規則の別表第四の数字で、1時限は50分です。技能は上達の様子に応じて延びることがあります。

『じゃあ、どこの教習所でも入れてもらえるの?』と思いますよね。ここは気をつけたいところです。

規則は「行わないことができる」と書いているだけです。

仮免許で入校できるか、どんなコースがあるかは、教習所ごとに違います。仮免許からの自動車学校を探す時は、受け付けているかを最初に聞いてみてください。

「仮免入所」と「仮免再入校」

教習所によっては、期限が切れた人が同じ教習所に入り直すことを「仮免再入校」と呼ぶこともあります。呼び方は違っても、仮免許を持って第二段階から受けるという点は同じです。教習所を変える話は仮免取得後に教習所を変えたいで紹介しています。

仮免入所を3つの質問で見てみよう

ここでの結論

仮免入所は「どんな人が使うか」「何が省けるか」「申し込む前に何を確かめるか」の3つで考えると分かりやすくなります。特に3つめは、入ってから困らないための大事な準備です。

仮免入所の話は、制度と料金とスケジュールが絡み合って分かりにくくなりがちです。3つの質問に分けて、1つずつ見ていきますね。

仮免入所を「どんな人が使うか」「何が省けるか」「申し込む前に確かめること」の3つに分けて示した図解

質問1:仮免入所はどんな人が使う?

仮免入所を考える人は、だいたい次のような状況にあります。

どんな人かよくある事情気にしたいこと
教習の期限が切れた人仮免を取った後、忙しくて通えなかった仮免許の有効期限が残っているか
引っ越す人進学や就職で住む場所が変わる新しい住所の近くで受け付けているか
合宿に切り替えたい人今の教習所の予約が取れない仮免許からのプランがあるか
試験場で仮免を取った人第二段階は教習所で受けたい教習所を卒業すれば本免の技能試験が免除される

最後の人について補足しますね。

警視庁は、指定自動車教習所を卒業すると試験場での技能試験が免除されると説明しています。試験場で仮免を取った人でも、指定教習所で第二段階を受けて卒業すれば、この仕組みを使えます。

教習の期限についても触れておきます。施行規則では、普通免許の教習は「九月以内に」修了することと決められています。

ただ、この9か月をいつから数えるかは、規則の該当の箇所には書かれていません。通っている教習所の案内で確かめてみてください。

質問2:仮免入所で何が省ける?

省ける可能性があるのは、第一段階の技能12時限と学科(一)10時限、それに修了検定と仮免の学科試験です。

すでに仮免許を持っているので、仮免許を取るための検定や試験を受け直す必要もありません。ここが仮免入所の一番大きな良さです。

省けるもの
  • 第一段階の技能と学科(一)
  • 修了検定と仮免の学科試験
  • 仮免許の交付の手続き
省けないもの
  • 第二段階の技能と学科(二)
  • 卒業検定
  • 本免の適性試験と学科試験

『第二段階の途中まで受けていたら、そこから続きにならないの?』と思うかもしれません。

前の教習所で受けた第二段階の時限が、新しい教習所でどう扱われるかを説明した公的な資料は見当たりません。ここは入所する教習所に確かめるところです。

質問3:申し込む前に何を確かめる?

仮免入所で一番困るのは、仮免許の有効期限との関係です。道路交通法では、仮免許の有効期間は「適性試験を受けた日から起算して六月」です。

第二段階の路上の教習は、仮免許が有効な間に受ける必要があります。法令には、仮免許の有効期間を延ばしたり更新したりする決まりが見当たりません。

申し込む前のチェック
  • 仮免許証の有効期限の日付を確かめる
  • 仮免許で入校できるコースがあるか聞く
  • 入校日から有効期限までに、第二段階を受けきれそうか相談する
  • 前に受けた第二段階の時限の扱いを聞く
  • 料金の内訳と、補習・延長が出た時の扱いを確かめる

期限の数え方は仮免の有効期限は何か月?で詳しく紹介しています。

修了検定に受かっただけの人は仮免入所にならない

ここで混同しやすい場面を1つ紹介しますね。修了検定には合格したけれど、仮免の学科試験をまだ受けていない人です。

この段階では、まだ仮免許を受けていません。規則の決まりは仮免許を現に受けている人が対象なので、仮免入所の形にはならないんです。

今の状態手元にあるもの次にやること
修了検定に合格、仮免の学科はまだ修了証明書修了検定の日から3か月以内に仮免の学科試験と適性試験
仮免許を受けている仮免許証第二段階へ。教習所を変えるなら仮免入所の形
仮免許の期限が切れた期限切れの仮免許証扱いを教習所や警察の案内で確かめる

道路交通法では、修了証明書を持つ人は、修了検定を受けた日から3か月以内なら仮免許の技能試験が免除されます。富山県警察の要領の例では、修了検定に合格した後に退所した人にも、合格日から3か月以内なら修了証明書を発行するとされています。

『修了検定まで受かったのに、ここで教習所をやめたら全部むだになる?』と心配な人は、修了証明書の期限をまず確かめてみてください。

仮免入所の料金はどう考える?

ここでの結論

仮免入所の料金は、教習所や残りの教習の量で変わるので、この記事では金額は書きません。見るべきは総額よりも内訳です。何が含まれていて、何が追加になるのかを見積もりで確かめるのが近道です。

『仮免入所の料金って、結局いくらなの?』というのが一番知りたいところですよね。ただ、相場の数字を見て決めると、あとで思わぬ追加が出ることもあるんです。

仮免許からの教習所の料金を見る時は、次の項目に分けて確かめてみてください。

料金の項目確かめたいこと
入所の時の費用入所金や書類・教材の費用がどう扱われるか
第二段階の技能何時限分が含まれているか
第二段階の学科学科(二)の分が含まれているか
卒業検定検定料が含まれているか
補習・再検定時限が延びた時や検定に落ちた時の料金
途中でやめた時解約の条件と返金の扱い

料金の表示についての決まり

東京指定自動車教習所協会は、指定自動車教習所は公正取引委員会の認定を受けた規約に従い、卒業までに必要な料金を明確に表示することが義務付けられていると説明しています。

つまり、指定教習所なら、卒業までにかかる料金の案内を出してもらえるはずです。仮免入所の場合の料金も、表示や見積もりで確かめてみてください。

前の教習所の料金にも目を向けよう

教習所を変えて仮免入所をする時は、前の教習所に払ったお金がどうなるかも大事です。

東京都消費生活総合センターは、教習所は一度契約すると解約は規約に従うことになり、返金が難しい場合が多いと注意しています。

よくある失敗

新しい教習所の料金だけを見て申し込み、前の教習所の解約の手続きを後回しにしてしまうことがあります。前の教習所の規約を読み返して、未受講分の扱いを先に確かめておきましょう。

見積もりをもらう時の聞き方

窓口や電話で料金を聞く時は、仮免許を持っていることと、残りの教習の状況を最初に伝えると話が早く進みます。

例えばこんな聞き方です。

「普通仮免許を持っていて、第二段階から受けたいです。仮免入所の場合の料金の内訳と、補習や検定に落ちた時の料金を教えてください」

返ってきた答えはメモしておき、ほかの教習所と同じ項目で並べてみると比べやすくなります。

料金の仕組み全体は仮免の料金はいくら?でも紹介しています。

仮免許から教習所を選ぶ時の比べ方

ここでの結論

仮免許からの教習所選びでは、通いやすさよりも「期限までに第二段階を受けきれるか」を一番に見ます。そのうえで、通学か合宿か、指定教習所かどうかを比べます。

仮免入所は、一から入所する時より残り時間が限られています。だからこそ、予約の取りやすさが大きな差になるんです。

通学と合宿、どちらで入る?

仮免からの教習所の入り方は、近くの教習所に通う形と、合宿で泊まり込む形があります。どちらが合うかは、使える時間と仮免許の期限しだいです。

比べるところ通学で仮免入所合宿で仮免入所
日程自分の予定に合わせて予約を取る決まった日数で教習が組まれる
予約混み合う時期は取りにくいことがある日程の中で組まれている
生活学校や仕事と両立しやすいまとまった日数を空ける必要がある
本免の学科試験住所地の試験場などで受ける帰ってから住所地の試験場などで受ける

文部科学省と警察庁の事務連絡では、指定教習所は例年1月から3月が混み合い、予約が取りにくくなると書かれています。この時期に仮免入所を考えている人は、早めに相談を始めると安心です。

合宿で入りたい人は仮免から合宿免許に行ける?で、流れと確かめることを詳しく紹介しています。

指定教習所かどうかも確かめよう

警視庁は、指定を受けていない教習所では試験場での技能試験が免除されず、学科試験と技能試験を受けることになると説明しています。

仮免入所の良さは、指定教習所を卒業して本免の技能試験の免除を受けられるところにあります。「公安委員会指定」の表示があるかを、申し込む前に見ておきましょう。

教習所を探す時の手がかり

全日本指定自動車教習所協会連合会のポータルサイトでは、普通免許が取れる教習所などを検索できます。都道府県ごとの協会の一覧も公開されています。

仮免入所でよくある相談

ここでの結論

相談で多いのは「期限が切れた後も通えるか」「入校してから仮免までどのくらいか」「仮免入所したのに期限が切れそう」の3つです。どれも、教習の期限と仮免許の有効期限を分けて考えるのがポイントです。

知恵袋に寄せられた相談の中から、テーマに合うものを要約して答えてみますね。

相談1:仮免を取った後に教習所の期限を超えたら、もう通えない?

「仮免許を取った後に、教習所の期限を超えてしまった。また教習所に通うことはできるのか」という相談です。

施行規則では、普通免許の教習は9か月以内に修了することになっています。期限を過ぎた後に同じ教習所でどう扱われるかは、教習所に確かめる必要があります。

ただ、仮免許の有効期限が残っていれば、仮免許を持った人として入り直す形が考えられます。期限切れの扱いは教習所ごとに違うので、まずは教習所の窓口で相談してみてください。

相談2:教習所に通ってから、仮免は何か月くらいで取れる?

「教習所に通い始めてから、仮免許は何か月くらいで取れるのか」という相談です。

仮免までの期間を公的に示した資料は見当たりません。期間は、第一段階の技能12時限を1日2時限まで受ける決まりと、予約の取りやすさで変わります。

仮免入所の人は、この第一段階を省けます。

入校してからの期間は、第二段階と卒業検定の分を考えればよいということですね。仮免までの期間は仮免までの期間はどのくらい?で詳しく紹介しています。

相談3:仮免入所したのに、有効期限が切れそうで焦っている

「仮免入所をしたが、仮免許の有効期限が切れそうで焦っている」という相談です。

焦る気持ち、よく分かります。第二段階の路上の教習は、仮免許が有効な間に受ける必要があります。

規則では、第二段階の技能は1日3時限まで受けられます。残りの時限と期限までの日数を書き出して、教習所の担当の人に「この日程で受けきれるか」を相談してみてください。

例えばこんな言い方なら、相談がすぐ進みます。

「仮免許の期限が〇月〇日までなんですが、残りの技能が〇時限あります。期限までに卒業検定まで受けられるように予約を組めますか」

期限が切れてしまった時の進め方は仮免が期限切れになったらで紹介しています。

仮免許で入校するまでの流れと気をつけること

ここでの結論

流れは「期限を確かめる、受け付けを確かめる、見積もりを取る、前の教習所の手続き、入校」の順です。入校してからは、期限から逆算して予約を組みます。

『何から手をつければいいか分からない』という時は、次の順番で動いてみてください。

仮免入所の流れ
  1. 仮免許証の有効期限と、前に受けた教習の記録を手元にそろえる
  2. 入りたい教習所に、仮免許で入校できるか問い合わせる
  3. 料金の内訳と、補習・延長・解約の扱いを見積もりで確かめる
  4. 前の教習所がある時は、解約の手続きと返金の扱いを確かめる
  5. 入校し、期限から逆算して第二段階の予約を組む
  6. 卒業検定に合格し、卒業証明書を受け取る
  7. 住所地の運転免許試験場などで、本免の適性試験と学科試験を受ける
仮免許を持って教習所に入校してから、卒業後に本免の学科試験を受けるまでの順番を示した図解

入校してから気をつけること

入校したら、最初の数回のうちに予約の取り方に慣れておくのがおすすめです。仮免入所の人は、残りの日数が限られているからです。

第二段階では路上に出ます。仮免許を受けたばかりの人と同じ内容を習うので、久しぶりの運転で不安な人は、最初の教習でそのことを伝えておくと安心です。

『しばらく運転していないから怖い』という方もいますよね。路上教習で習うことは仮免後の路上教習で習うことで見ておくと、気持ちの準備ができます。

困った時の相談先

国民生活センターは、教習所選びの注意として、所要期間や予約の取りやすさ、追加料金の有無、解約の条件をよく確かめるよう呼びかけています。困った時は、消費者ホットライン188で相談できます。

入校した後に困ったことが出てきたら、東京都消費生活総合センターも勧めているように、まずは教習所のスタッフに相談してみてください。

仮免入所は、一から入り直すより残りの教習が少なくすむ選び方です。通学で近くの教習所を探すか、合宿でまとめて受けるか、自分の期限と予定に合う方法を比べてみてくださいね。

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よくある質問

仮免入所とは何ですか?

仮免許を持った人が教習所に入って、第二段階から教習を受ける形のことです。法令の言葉ではなく教習所の案内で使われる呼び方で、施行規則の第33条第2項が根拠になっています。

仮免入所の料金はいくらですか?

教習所や残りの教習の量で変わるので、この記事では金額は書いていません。第二段階の技能・学科、卒業検定、補習や延長、解約の扱いなどの内訳を見積もりで確かめてください。

試験場で取った仮免許でも教習所に入れますか?

規則の決まりは仮免許を現に受けている人が対象なので、仕組みの上では入れます。受け付けているかは教習所ごとに違うので、問い合わせてみてください。

仮免入所をすると、仮免許の有効期限は延びますか?

延びません。仮免許の有効期間は適性試験を受けた日から6か月で、法令には延長や更新の決まりが見当たりません。第二段階の路上の教習は、有効な間に受ける必要があります。

前の教習所で受けた第二段階の時限は引き継げますか?

扱いを説明した公的な資料は見当たりません。受けた時限が分かる書類を用意して、入所する教習所に確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 仮免入所は、仮免許を持って第二段階から教習を受ける形
  • 根拠は、第一段階を行わないことができるという施行規則の決まり
  • 受け付けるかどうかやコースの中身は、教習所ごとに違う
  • 料金は総額より内訳を見積もりで確かめ、前の教習所の解約の扱いも見る
  • 仮免許の有効期限は延びないので、期限から逆算して予約を組む
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仮免ドットコム 編集部

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