免許を取る費用の考え方|通学・合宿・一発試験でかかるお金の違い

免許の費用を通学・合宿・一発試験で比べる記事のアイキャッチ。机の上の電卓と教習車のミニチュア

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免許を取ろうと思った時、まず気になるのがお金のことですよね。『教習所っていくらかかるの?』『一発試験なら安く済む?』と調べ始めて、数字がばらばらで混乱している方も多いはずです。

結論から言うと、免許の費用は4つに分けて考えると比べやすくなります。「最初に払う料金」「延びた時の追加」「交通費・宿泊」「試験場の手数料」の4つです。取り方によって、どこにお金がかかるかが違うんです。

この記事では、警察が公表している試験場の手数料の例と、見積もりで確かめたい内訳を紹介します。読み終わる頃には、自分の取り方でどこにお金がかかるかが見えてきます。

目次

免許の費用は「取り方」でかかる場所が変わる

先に結論

普通免許の取り方は、大きく分けて「指定教習所に通う(通学・合宿)」と「運転免許試験場で直接受ける(一発試験)」の2つです。どちらを選ぶかで、教習所に払うお金と試験場に払うお金のバランスが変わります。

『そもそも、どこにお金を払うの?』というところから見ていきましょう。免許を取るまでに払う先は、主に教習所と、都道府県の運転免許試験場です。

取り方主に払う先試験場で受けるもの
指定教習所に通学教習所、試験場仮免の学科(地域による)、本免の学科
指定教習所の合宿教習所(宿泊などを含むプランもある)、試験場仮免の学科(地域による)、本免の学科
試験場で直接受ける(一発試験)試験場、講習の実施先仮免の学科・技能、本免の学科・技能

警視庁の説明では、指定自動車教習所を卒業すると試験場での技能試験が免除され、学科試験に合格すれば免許証を取得できます。試験場での受験が減るぶん、手数料も手間も少なくなる仕組みです。

指定を受けていない教習所の場合

東京都消費生活総合センターは、指定を受けていない教習所について「廉価な料金であることが多い」と紹介しています。ただし、試験場で仮免・本免の学科と技能をすべて受けることになります。

東京指定自動車教習所協会の説明では、指定教習所の卒業生が試験場に行くのは最低1回、指定を受けていない教習所は検定ごとに最低3回です。料金の数字が低くても、試験場の手数料や通う回数が増える点は頭に入れておきましょう。

免許を取るまでの全体の流れは仮免とは?仮運転免許でできること・取るまでの流れで紹介しています。

免許の費用を4つに分けて比べる

先に結論

費用は「最初に払う料金」「延びた時の追加」「交通費・宿泊」「試験場の手数料」の4つに分けると、取り方ごとの違いがひと目で分かります。合計の数字だけで比べないのがコツです。

『結局どれが一番お得なの?』と知りたくなりますよね。ただ、教習所の料金はプランや時期、地域によって大きく違うので、相場の数字で決めるのはおすすめできません。

代わりに、4つの箱に分けて、どこにお金がかかるかを比べてみてください。

免許の費用を最初に払う料金・延びた時の追加・交通費や宿泊・試験場の手数料の4つに分けて取り方別に比べた図解
費用の箱通学合宿一発試験
最初に払う料金教習所の料金(規定時限ぶん)教習所の料金(宿泊・食事を含むプランもある)なし(教習所に通わない)
延びた時の追加補習・再検定の料金(教習所ごと)補習・再検定・延泊の扱い(プランごと)不合格のたびに試験の手数料
交通費・宿泊毎回の通学の交通費教習所までの往復の交通費の扱い試験場への往復、練習の車の用意
試験場の手数料仮免と本免の学科の手数料など仮免と本免の学科の手数料など仮免・本免の試験の手数料、取得時講習の受講料

見落としやすいのは「延びた時」

4つの箱のうち、人によって一番差が出るのが「延びた時の追加」です。技能教習の時限数は上達の様子に応じて延長されることがあり、検定に落ちれば補習と再検定が入ります。

道路交通法施行規則では、修了検定に落ちた人は、さらに1時限以上の技能教習を受けてから次の修了検定を受けることになっています。この補習や再検定の料金は教習所ごとに違うので、見積もりの段階で確かめておきましょう。

「最初に払う料金」は中身で比べる

東京指定自動車教習所協会によると、指定自動車教習所は公正取引委員会の認定を受けた規約に従っています。卒業までに必要な料金を明確に表示することが義務付けられているんです。

表示されている料金に、何が含まれていて何が別なのかを一つずつ見ていくと、比べやすくなります。

お金を払うタイミングを時間の順に並べる

『いつ、どこに払うの?』が分かると、予算の準備もしやすくなります。指定教習所に通う場合の流れに沿って並べると、次のようになります。

タイミング払う先中身の例
申し込み・入校の時教習所教習の料金(一括か分割かは教習所ごと)
第一段階の途中教習所時限の延長(補習)が入った時の料金
修了検定のあと教習所落ちた時の補習と再検定の料金
仮免の学科試験の時試験の実施先学科試験などの手数料と仮免許証の交付の手数料
第二段階の途中教習所延長・再検定の料金
卒業後、本免の学科試験の時試験場試験の手数料と免許証の交付の手数料

こうして並べると、入校の時に払う料金のあとにも、小さなお金が何度か出てくることが分かります。延長や再検定が入らなければ、そのぶん追加で払うお金は少なくなります。

例えば、毎月の予算を決めて通う学生の方なら、延長や再検定に備えて少し余裕を残しておくと、落ちた時も慌てずに済みます。

試験場で払う手数料の例

先に結論

試験場の手数料は都道府県ごとに決まっています。ここで紹介するのは警察が公表している例なので、実際に受ける時はお住まいの都道府県の案内で確かめてみてください。

『試験場ではいくら払うの?』という点は、警察のサイトで公表されています。いくつかの都道府県の例を並べてみました。

指定教習所で修了検定に合格した人の仮免

指定教習所で修了検定に合格した人は、仮免の技能試験が免除されます。試験場などで払うのは、学科試験などの手数料と交付の手数料です。

都道府県試験の手数料交付の手数料出典
香川県1,800円1,100円香川県警察
長野県1,800円1,100円長野県警察

試験場で直接受ける仮免(一発試験)

試験場で直接受ける場合は、技能試験のぶん、試験車の使用料も加わります。

都道府県内訳合計出典
東京都受験料2,950円、試験車使用料1,750円、仮免許証交付料1,100円5,800円警視庁
大阪府試験手数料2,950円、車両使用料1,750円、交付手数料1,100円5,800円大阪府警察
埼玉県申請手数料2,950円、車両使用料1,750円、仮免許交付手数料1,100円5,800円埼玉県警察
香川県試験4,700円、交付1,100円5,800円香川県警察

愛知県警察の案内では、技能試験に落ちた人は再試験となり、受け直すたびに受験手数料と試験車使用料がかかります。一発試験は、受ける回数によって手数料が積み重なる仕組みです。

試験場で直接受ける本免(一発試験)

本免を試験場で直接受ける場合は、試験の手数料に加えて、取得時講習などの受講が必要になります。道路交通法では、普通免許を受けようとする人は取得時講習と応急救護処置講習を受けなければならず、指定教習所の卒業者などは対象から除かれています。

都道府県試験の手数料講習出典
東京都5,650円(受験料2,500円、試験車使用料800円、免許証交付料2,350円)取得時講習17,750円(一部または全部が免除される人もいる)警視庁
大阪府大阪府警察の案内で確認普通車講習12,200円、応急救護処置講習5,550円大阪府警察
補足

指定教習所を卒業した人が本免の学科試験を受ける時の手数料も、都道府県ごとに決まっています。受験する試験場の案内で、持ち物とあわせて確かめておきましょう。

試験場で直接受ける流れは仮免の一発試験|運転免許試験場で受ける流れと手数料で詳しく紹介しています。

一発試験は本当に安い?見えにくいお金と手間

先に結論

一発試験は教習所に払う料金がないぶん、手数料だけを見ると少なく見えます。ただ、本免を受けるには路上練習の条件があり、練習の車・同乗者・保険・不合格の回数によって、お金と時間がかかる点も考えておきたいところです。

『一発で受かれば一番安いよね』と考える方もいますよね。ここは、手数料以外にかかるものも並べて考えてみましょう。

本免の前に、路上練習の条件がある

道路交通法では、試験場で普通免許を直接受ける人は、仮免許を持っていて、過去3か月以内に5日以上、道路で運転の練習をしていなければなりません。警視庁も、5日以上の路上練習をしていなければ受験できないと案内しています。

練習する時は、運転者席の横に、その車を運転できる免許を通算3年以上持っている人などを乗せ、その指導の下で運転します。車の前と後ろには「仮免許練習中」の標識を付ける必要があります。

仮免許の期限と、練習の日数も見ておく

一発試験では、仮免許を取ってから本免を受けるまでの日程も、費用に関わってきます。仮免許の有効期間は、適性試験を受けた日から6か月です。

この6か月の中で、本免を受ける前の3か月以内に5日以上の路上練習をしておく必要があります。熊本県警察は、練習時間は1日おおむね2時間と案内しています。

『練習につき合ってくれる人の都合がつかない…』となると、期限ばかりが近づいてしまいます。仮免を受ける前に、練習につき合ってもらえる日を家族と決めておきましょう。

練習用の標識は、自分で用意する方法もあります。くわしくは仮免許練習中の標識を印刷・自作するにはで紹介しています。

一発試験で考えておきたいこと

考えておくこと中身
練習の車家族の車などを用意し、標識を前後に付ける
同乗者免許を通算3年以上持っている人などに隣に乗ってもらう
自動車保険練習する本人が、保険の年齢条件や運転者の範囲に入るかを確かめる
不合格の回数受け直すたびに受験手数料と試験車使用料がかかる
試験場に通う回数仮免の学科・技能、本免の学科・技能と、何度も通う
講習本免の前に取得時講習などを受ける

日本損害保険協会は、運転者年齢条件特約や運転者限定特約によって、補償される人が限られることがあると説明しています。家族の車で練習する前に、保険証券を見て保険会社や代理店に確かめておきましょう。

よくある失敗

手数料の数字だけを見て一発試験を選び、路上練習の条件や練習の車の用意を後から知るパターンです。練習の条件は仮免で路上練習するにはで確かめてから決めると安心です。

一発試験が向くのはどんな人?

一発試験は、隣に乗ってくれる人と練習の車を用意でき、平日に試験場へ何度か通える人に向いています。逆に、初めて運転を習う方や、平日に時間を取りにくい方は、教習所に通うほうが進めやすいことが多いです。

通学と合宿は「見積もりの内訳」で比べる

先に結論

通学と合宿を比べる時は、合計金額ではなく内訳をそろえて並べましょう。合宿は宿泊・食事・交通費、通学は通う交通費と延長の料金まで含めて見ると、実際の差が分かります。

『合宿は通学より安いって聞いたけど…』という声もよく聞きますよね。どちらが安くなるかは、教習所やプラン、申し込む時期によって変わります。

比べる時は、見積もりやプランの説明を見ながら、次のチェックを埋めてみてください。

見積もりで確かめる内訳
  • 規定時限ぶんの技能・学科が料金に含まれているか
  • 時限の延長(補習)がいくらで、何時限まで含まれているか
  • 修了検定・卒業検定の再検定の料金と、保証の範囲
  • 合宿なら宿泊・食事・往復の交通費が含まれているか
  • 途中でやめた時やキャンセルした時の返金の条件
見積もりで確かめる5つの内訳を並べたチェックリストの図解

解約の条件も「費用」のうち

東京都消費生活総合センターは、教習所は一度契約すると解約は規約に従うことになり、返金が難しい場合が多いと説明しています。料金だけで判断せず、教習所のタイプ、予約の取りやすさ、追加料金の有無、契約内容や解約条件を確かめるよう呼びかけています。

国民生活センターも、免許を取るまでの期間、予約の取りやすさ、追加料金の有無、解約条件をよく確かめるよう案内しています。

期間が延びると、お金も延びる

通学で予約が取れずに期間が延びると、交通費や、仮免許・教習の期限への心配も増えていきます。普通免許の教習は9か月以内に修了することとされ、仮免許の有効期間は適性試験を受けた日から6か月です。

『予約さえ取れれば、すぐ終わるのに…』とならないよう、入校前に予約の取りやすさを聞いておくことも、費用を抑える一つの方法です。

仮免までにかかるお金の仕組みは仮免の料金はいくら?で紹介しています。通学と合宿の違いは通学と合宿免許の違いで詳しく比べています。

自分に合う取り方を比べてみる

費用は、取り方と自分の予定の組み合わせで決まります。通学で無理なく通える教習所があるか、合宿でまとめて取れる時期があるか、両方の候補を並べてみてください。

教習所の比べ方は仮免までスムーズに進む教習所の選び方で紹介しています。合宿免許も含めて探したい方は、下の案内から候補を見てみてください。

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仮免からの進め方を見直すなら、教習所・合宿免許の探し方も

通いやすさや予約の取りやすさ、まとまった休みで集中して取る合宿免許など、教習所の選び方はいくつかあります。地域や日程から教習所を探して、自分に合う通い方を比べてみてください。

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教習の内容・料金・日程は各教習所の案内でご確認ください。

免許の費用でよくある相談

先に結論

よく見かけるのは「検定に落ちて追加のお金が心配」「合宿のあと本免でまたお金がかかる?」「仮免だけ試験場で取って教習所に入れる?」の3つです。払う先と払うタイミングを分けて考えると、ぐっと分かりやすくなります。

知恵袋などで、免許の費用についてよく見かける相談を取り上げます。

相談1:仮免の技能に落ちて、再検定のお金がかかる

自動車学校で仮免の技能に落ちてしまい、再検定にお金がかかると言われた、という相談です。

『また落ちたら、どんどんお金が増える…』と不安になりますよね。修了検定に落ちた時は、1時限以上の補習を受けてから次の検定を受ける仕組みなので、補習と再検定の料金がかかるのが一般的です。

料金の額や、保証の付いたプランで何回まで追加料金なしになるかは、教習所ごとに違います。入校時の書類や窓口で、今の自分の場合はどうなるかを確かめてみてください。落ちた時の進め方は仮免に落ちたらどうなる?で紹介しています。

相談2:合宿で仮免を取ったあと、本免試験でまた大きなお金がかかる?

合宿で免許を取る予定で、卒業したあとの本免試験にどのくらい費用がかかるのか、という相談です。

指定教習所を卒業した人は、道路交通法で本免の技能試験が免除されます。卒業後に試験場で受けるのは主に適性試験と学科試験で、払うのはその手数料と交付の手数料です。

金額は都道府県ごとに決まっているので、住所地の試験場の案内で確かめておきましょう。卒業検定の日から1年以内に本免の学科に合格する必要がある点も覚えておいてください。

相談3:仮免だけ試験場で取って、本免は教習所で受けられる?

費用を抑えるために、仮免は試験場で直接受け、その後は教習所に通えないか、という相談です。

道路交通法施行規則では、仮免許を持っている人が教習所に入る場合、第一段階の教習を行わないことができるとされています。ただ、受け入れるかどうかや料金は教習所ごとに違います。

仮免許を持って入る仕組みは仮免入所とは?で紹介しています。試験場での仮免の手数料は、上で紹介した都道府県の例も参考にしてみてください。

よくある質問

免許の費用で、試験場に払うお金はいくらですか?

都道府県ごとに決まっています。例えば警視庁では、試験場で直接受ける普通仮免許は受験料・試験車使用料・交付料の合計5,800円です。指定教習所で修了検定に合格した人は技能試験が免除されるので、払う手数料も変わります。

一発試験のほうが免許の費用は安くなりますか?

手数料だけを見ると少なく見えますが、本免の前に5日以上の路上練習が必要で、練習の車や同乗者、保険の確認も要ります。不合格のたびに手数料もかかるので、合計で考えてみてください。

合宿と通学はどちらが安いですか?

教習所やプラン、時期によって変わるので一概には言えません。宿泊・食事・交通費、延長や再検定の料金まで内訳をそろえて比べるのがおすすめです。

仮免許証をなくした時もお金がかかりますか?

再交付の手数料がかかります。例えば警視庁では仮免許証の再交付は1,050円です。手続きは住所地の公安委員会などで行います。

教習所の料金で困った時はどこに相談できますか?

まずは教習所のスタッフに相談してみてください。契約のトラブルで解決しない時は、消費者ホットライン「188」で消費生活センターにつながります。

まとめ

この記事の要点
  • 免許の費用は「最初に払う料金」「延びた時の追加」「交通費・宿泊」「試験場の手数料」の4つに分けて比べる
  • 指定教習所を卒業すると試験場の技能試験が免除され、試験場に払う手数料も少なくなる
  • 試験場の手数料は都道府県ごと。直接受ける普通仮免許は警視庁などで合計5,800円の例がある
  • 一発試験は路上練習の条件や不合格の回数で、お金と手間が増えることがある
  • 通学と合宿は、見積もりの内訳と解約の条件をそろえて比べる

免許の費用は、合計の数字より「どこに、いつ払うか」を知っておくほうが役に立ちます。自分の予定に合う取り方を、内訳で比べて選んでみてください。

仮免ドットコム

仮免ドットコム 編集部

仮免許(仮運転免許)の学科試験・修了検定・効果測定の対策から、仮免での路上練習の条件、有効期限や手続き、合宿免許・教習所の選び方までを、教習中の人と家族が落ち着いて準備できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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