仮免の子どもの路上練習に付き合う親へ|隣に乗る前に知っておくこと

仮免の子どもの路上練習に親が付き合う時に知っておくことを紹介する記事のアイキャッチ。運転席と助手席の手元

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子どもが仮免に受かって、「隣に乗ってくれない?」と頼まれた方もいるはずです。『自分が教えて大丈夫かな、何を言えばいいんだろう』と不安になりますよね。

結論から言うと、仮免の路上練習で親が隣に乗るには、親が同乗者の条件を満たすことが前提です。そのうえで車の前後に標識を付け、練習のためだけに走ります。そのうえで、親の役割は「出発前」「走行中の声かけ」「終わった後」の3つに分けると考えやすくなります。

この記事では、親が隣に乗る前に確かめたいことと、場面ごとの声のかけ方の例を紹介します。

目次

仮免の隣に親が乗れる条件は?

先に結論

親が同乗者になるには、練習する車を運転できる第一種免許を通算3年以上受けていて、免許の効力が停止中でないことが条件です。道路交通法第87条で決まっています。

仮免許で練習する時は、運転席の横に条件を満たす人を乗せ、その指導の下で運転することになっています。親が隣に乗る場合も、この条件は同じです。

親が確かめること道路交通法などの決まり
自分の免許練習する車を運転できる第一種免許を、通算3年以上受けている(第二種免許なら21歳以上)
免許の状態効力が停止中でない
座る場所運転席の横(助手席)
車の標識前と後ろに「仮免許練習中」の標識を付ける
運転の目的練習のためだけ。用事のついでには使わない
走る道高速道路や自動車専用道路では練習しない(警察の案内)

『免許を長く持っているから大丈夫』と思っていても、停止中だったり、練習する車を運転できる区分でなかったりすると条件に当てはまりません。出発前に自分の免許証を見ておきましょう。

隣に乗れる人の条件は仮免の同乗者の条件でさらに詳しく紹介しています。

子どもが教習所に通っている場合

教習所に通っている子どもは、第二段階の路上教習があるので、家での練習をしなくても先へ進めます。家での練習は、慣れておきたい時のおまけと考えて大丈夫です。

一方で、試験場で本免許を直接受ける場合は違います。道路交通法では、過去3か月以内に5日以上の路上練習が受験の条件で、熊本県警察の案内では1日おおむね2時間とされています。

家の車での練習の流れは仮免で路上練習するにはでまとめています。

高校生の子どもの場合

道路交通法の改正で、令和8年4月1日から普通仮免許は17歳6か月から受けられるようになりました。本免許を受けられるのは、今も18歳からです。

文部科学省は、在学中の免許の取得を認めるかは最終的に校長が判断する事柄としています。練習を始める前に、学校の決まりも親子で確かめておきましょう。

隣に乗る前に親が確かめたい保険と車

先に結論

家の車で練習する前に、自動車保険で練習する子どもが補償されるかを確かめておきましょう。運転者の年齢条件や、運転する人を限定する特約によっては、補償されないことがあります。

日本損害保険協会の説明では、自動車保険には「運転者年齢条件特約」や「運転者限定特約」があると紹介されています。年齢条件は、運転する人のうち一番若い人の年齢で決めるのが基本です。

例えば、21歳以上を補償する条件の契約では、20歳以下の人が運転した時は補償されません。仮免の子どもは若いことが多いので、ここは見落とせないところです。

保険証券で見ておくこと
  • 運転者の年齢条件が何歳以上になっているか
  • 運転する人を本人や夫婦などに限定していないか
  • 練習する子どもが補償の範囲に入るか
  • 分からない時は保険会社や代理店に問い合わせたか
家の車で仮免の路上練習をする前に、自動車保険で確かめる項目をまとめた図解

仮免許で運転する人が任意の自動車保険でどう扱われるかは、保険会社の約款で決まります。この記事では断定しないので、契約している保険会社や代理店に「仮免の子どもが練習で運転する」と伝えて確かめてください。

保険の確かめ方は仮免で路上練習する時の自動車保険で詳しく紹介しています。

車と標識の準備

普通仮免許で練習できるのは普通自動車です。標識は、車の前と後ろの、地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置に付けます。

広島県警察の案内では、白地に黒文字で縦17センチ以上・横30センチ以上とされ、前面ガラスには付けてはいけないとされています。標識の詳しい決まりは仮免許練習中の標識とは?で見られます。

親の役割を3つの場面で:出発前・走行中・終わった後

先に結論

親の役割は、出発前に条件と練習テーマをそろえること、走行中に短く具体的に声をかけること、終わった後にできたことを伝えることの3つです。

隣に乗る親がどこで何をすればいいか、場面ごとに表にしました。声かけの例は、そのまま使えるように短くしています。

場面親がすること声かけの例
出発前標識・仮免許証・自分の免許証を確かめる「標識、前と後ろ両方付いてるね」
出発前今日の練習テーマとルートを決める「今日は左折の確認だけ練習しようか」
走行中曲がる場所を早めに伝える「次の信号を左に曲がるよ」
走行中確認ができているかを見る「曲がる前、左後ろも見ようね」
走行中危ない時は短くはっきり「止まろう、ゆっくりブレーキ」
終わった後できたことを先に伝える「左折の確認、ちゃんとできてたよ」
終わった後次の課題を一つだけ決める「次は一時停止の止まり方をやってみよう」
仮免の路上練習で隣に乗る親の役割を、出発前・走行中・終わった後の3つの場面に分けた図解

出発前:練習のテーマを一つに絞る

出発前は、条件をそろえることと、今日の練習テーマを決めることが中心です。テーマは一つに絞ると、短い時間でも手応えが残ります。

テーマは、子どもに「教習所で今どこを習っている?」と聞いて決めるのがおすすめです。教習所で習った手順と違うことを教えると、子どもが混乱してしまうんです。

出発前:練習ルートの決め方

最初の練習ルートは、親がよく知っている近所の道から選ぶと安心です。『どこを走らせればいいの?』と迷った時は、次の表を目安にしてみてください。

練習の段階選びたい道避けたい道
1回目・2回目交通量の少ない住宅街、よく知っている道交通量の多い幹線道路
慣れてきたら信号のある交差点がある一般道混雑する時間帯の道
どの段階でも練習のテーマに合う道高速道路・自動車専用道路

ルートは出発前に地図で一緒に見ておくと、走行中の説明が少なくて済みます。

走行中:短く、早めに、具体的に

走行中の声かけは、短く早めに具体的に、がコツです。「右!」とだけ言うより、「次の信号を右に曲がるよ」と先に伝えた方が、子どもは準備できます。

運転中に長い説明をすると、聞くことに気を取られてしまいます。説明したいことは、止まってから話しましょう。

危ないと感じた時の伝え方

助手席の親ができるのは、声で伝えることです。危ないと感じたら、迷わず早めに短く伝えてください。

例えば、前の車が止まりそうな時はこんな言い方です。

「前、止まるよ。ブレーキ準備して」
「うん、分かった」

声を荒らげるより、落ち着いた声の方が子どもには届きます。危ない場面があったら、安全な場所に止めてから一緒に振り返りましょう。

終わった後:できたことから話す

練習が終わったら、まずできたことを伝えてから、次の課題を一つだけ決めましょう。ダメ出しばかりだと、次の練習に誘いにくくなってしまいます。

仮免の路上練習で親がやりがちな失敗

先に結論

よくある失敗は、条件の確認を省くこと、運転中に長く話すこと、自分の運転の癖を教えてしまうことの3つです。

親も緊張しているので、つい言い方がきつくなることもありますよね。よくある失敗と、言い換えの例をまとめました。

やりがちなこと起こりやすいことこうしてみる
「何やってるの!」と強く言う子どもの体が固まって、操作が遅れる「一度ゆっくり止まろう」と短く言う
運転中に長く説明する前を見る余裕がなくなる止まってから話す
自分の運転の癖を教える教習所で習った手順と食い違う教習所でどう習ったかを先に聞く
標識の確認を省く標識の違反になる出発前に車の周りを一周する
用事のついでに練習する練習以外の運転になるおそれ練習は練習だけで出かける
よくある失敗

「家の近くだから」と、標識を付けずに少しだけ走らせることです。標識なしの練習は、仮免許練習標識表示義務違反になります。

もし子どもが一人で運転しようとしていたら、はっきり止めてあげてください。同乗者なしの運転は、道路交通法の仮免許運転違反で、基礎点数は12点です。

詳しくは仮免で一人で運転したらどうなる?で紹介しています。

親が疲れた時は無理に続けない

『教えるのがこんなに疲れるとは思わなかった』という声もよく聞きます。隣で見続けるのは、思っている以上に気を使うんです。

親が疲れたり、イライラしてきたりしたら、その日の練習は切り上げて大丈夫です。短い練習を何回か重ねる方が、親子ともに続けやすくなります。

よくある相談:仮免の路上練習と親

知恵袋などでよく見かける、仮免の子どもと親の路上練習についての相談を3つ選んで答えてみます。

先に結論

親が隣に乗って練習すること自体は、条件を満たせばできます。迷いやすいのは、保険と、教習所の予定との兼ね合いです。

相談1:仮免をもらったら、親を横に乗せて路上練習してもいい?

仮免に受かったばかりで、親を横に乗せて練習していいかという相談です。親が同乗者の条件を満たし、車の前後に標識を付けて、練習のために走るなら、路上で練習できます。

ただ、教習所の路上教習が始まったばかりなら、まずは教習で基本を習ってからの方が安心です。家での練習は、教習で習ったことのおさらいとして使ってみてください。

相談2:親の保険は35歳未満が対象外。練習してはいけない?

父親の自動車保険が35歳未満を補償しない条件になっていて、18歳の自分が運転していいのかという相談です。日本損害保険協会の説明では、年齢条件より若い人の運転は補償されないとされています。

このままだと、事故の時に保険が使えないおそれがあります。練習の前に保険会社や代理店に相談して、条件を見直せるか確かめてみてください。

保険の確認が終わるまでは、家の車での練習は待って、教習所の路上教習で練習を進めるのが安心です。

相談3:合宿免許中、親を横に乗せて練習するのはやめた方がいい?

合宿免許で仮免を取ったあと、親を横に乗せて練習したいという相談です。法律の条件を満たせば練習はできますが、合宿の予定は教習所の教習が中心です。

教習所によって自主練習についての考え方が違うこともあるので、気になる時は教習所に聞いてみてください。

家の練習だけでは不安な時や、教習の進み方を見直したい時もありますよね。合宿免許や通いやすい教習所の探し方も知っておくと、子どもの予定に合う選択肢が広がります。

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よくある質問

仮免許の子どもの隣に親が乗るのに、資格は要りますか?

練習する車を運転できる第一種免許を通算3年以上受けていて、停止中でないことが条件です。第二種免許なら21歳以上であることが条件です。

親が隣に乗れば、子どもは家の車で用事に行ってもいいですか?

仮免許で運転できるのは練習のためだけです。熊本県警察も、練習以外の目的で運転すると違反になると案内しています。

仮免の路上練習は何日くらいすればいいですか?

教習所に通っている人は、家での練習は必須ではありません。試験場で直接受ける人は、過去3か月以内に5日以上の練習が受験の条件です。

仮免許の練習で、親が助手席以外に座ってもいいですか?

道路交通法では、同乗者は運転者席の横に乗ることになっています。条件を満たす親が、助手席に座って練習を見てください。

親が教えると、教習所と違うことを教えてしまいそうです。

練習の前に、子どもに教習所で習った手順を聞いてみてください。親は手順を教えるより、確認ができているかを見る役に回ると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 親が隣に乗るには、第一種免許を通算3年以上受けていて停止中でないことが条件
  • 車の前後に標識を付け、練習のためだけに走る
  • 練習の前に、保険の年齢条件と運転者の限定を確かめる
  • 親の役割は、出発前・走行中・終わった後の3つ
  • 声かけは、短く早めに具体的に。終わったらできたことから話す
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仮免ドットコム 編集部

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