仮免の乗車前確認と発進手順|乗る前から降りるまでの順番

仮免の乗車前確認と発進手順を紹介する記事のアイキャッチ。教習車の横で後方を確かめる後ろ姿

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修了検定の前の夜、『乗る前に何を見るんだっけ?ハンドブレーキはいつ戻す?』と、手順を頭の中でくり返していませんか。走る前の準備でつまずくと、そのあとまで焦ってしまいそうで不安になりますよね。

結論から言うと、仮免の発進手順は「車の外を見る、座って整える、合図してもう一度確かめる、発進する」の順番を押さえておけば大丈夫です。採点は乗る時から降りる時まで続くので、発着点に戻って降りるまでが検定だと考えておきましょう。

この記事では、乗る前から降りるまでを4つの場面に分けて、減点されやすい所をチェックリストで確かめられるようにしました。

目次

仮免の検定は、どこから採点される?

先に結論

警察庁の技能試験の基準では、採点の範囲は「乗車する時から下車する時までの間」です。乗る時は乗り方に関わる項目だけが見られ、降りる時はドアを開ける前の後方確認まで見られます。

仮免の技能検定(修了検定)は、道路交通法施行規則で「仮免許に係る技能試験の例に準ずる」とされています。つまり、試験場の技能試験と同じ考え方で採点されるんです。

その技能試験の基準では、採点は乗る時から降りる時まで、と決められています。走っている間だけが検定ではないんですね。

場面採点のされ方主に見られること
乗る時乗り方に関わる項目だけを採点安全な乗り方をしているか
乗った所から試験の起点までのならし走行採点しないただし、試験に移る時に一度止まらない場合は発進の項目が採点される
試験の起点から走り終えるまですべての項目を採点確認、合図、操作、走り方、止まり方
走り終えて止まる時止まる位置を採点停止目標からずれていないか
降りる時降り方に関わる項目を採点ドアを開ける前に後方を目で見たか

『ならし走行って何?』と思う方もいますよね。乗った場所から検定のスタート地点まで走る間のことで、ここは原則として採点されません。ただ、教習所によって流れが違うので、検定の前の説明をよく聞いておきましょう。

合格の基準をおさらい

修了検定は100点からの減点式です。AT限定の仮免は70点以上、MTはAT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が合格の基準です。

点数の仕組みは仮免の減点項目一覧、当日の流れは仮免検定の流れで紹介しています。

乗る前から降りるまでを4つの場面でチェック

先に結論

手順は「車の外」「運転席に座ってから」「発進」「停車と降車」の4つの場面に分けると覚えやすくなります。場面ごとに、減点される所を先に知っておきましょう。

手順を1本の長い流れで覚えようとすると、途中で順番が分からなくなりがちです。場面ごとに区切って、それぞれのチェックを終えてから次に進む、と考えてみてください。

場面やること抜けた時の減点の例
1. 車の外車の前後と下に人や物がないか見る、後ろから車が来ないか見てから乗る乗り方に関わる項目で採点されることがある
2. 運転席に座ってからドアを閉めきる、シートとミラーを合わせる、シートベルトをするドアが半ドア5点、ベルトなし10点、姿勢不良5点
3. 発進ブレーキを踏んでエンジン、ミラーの確認、合図、ハンドブレーキ、目で右後方目視なし10点、合図なし5点、ハンドブレーキを戻さず5点
4. 停車と降車停止目標に合わせて止める、ドアを開ける前に後方を目で見て降りる止まる位置のずれ5点、後方を見ずに開けて10点
乗る前から降りるまでを、車の外・運転席に座ってから・発進・停車と降車の4場面に分けたチェックリストの図解

ここからは、場面ごとにくわしく見ていきますね。

前の日に家でできる手順の練習

手順は、車がなくても頭と手で練習できます。椅子に座って、乗る前から降りるまでを声に出さずに順番どおりに体を動かしてみてください。

例えば「後ろを見る、乗る、ドアを閉める、シート、ミラー、ベルト」と、手の動きと一緒に流していきます。止まってしまった所が、検定で抜けやすい所です。

練習のコツ

4つの場面ごとに区切って、1場面ずつ通せるようになってから全部をつなげると覚えやすくなります。緊張しやすい方は仮免で緊張する時の落ち着き方も参考にしてみてください。

車の外:仮免の乗る前の確認と乗り方

先に結論

乗る前は、車の前後に人がいないか、車の下に子どもがいないかを確かめます。乗る時は、後ろから来る車がないかを見てからドアを開けましょう。

教則(交通の方法に関する教則)には、「車に乗る前に、車の前後に人がいないか、車の下に子供がいないかを確かめましよう」と書かれています。仮免の乗る前の確認は、まずここからです。

教習所のコースでは、実際に人がいることは少ないかもしれません。それでも、本当の道路と同じつもりで見ることが大事なんです。

仮免の乗る時の手順
  1. 車の周りを回りながら、車の前後と下を見る
  2. 運転席の横に立ち、後ろから車や自転車が来ないかを見る
  3. 安全を確かめてから、ドアを開けて素早く乗る
  4. ドアは少し手前で一度止め、力を入れて閉める

教則では、乗り降りの時は後ろから来る車がないかを確かめること、ドアを閉める時は少し手前で一度止めてから力を入れて閉めることが書かれています。仮免の乗り降りは、この2つを押さえておけば安心です。

車の周りを回る時に見ること

車の前から回るか後ろから回るかは、教習所で教わる方法に合わせれば大丈夫です。どちらの場合も、回りながら車の周りを目で見ておくことに意味があります。

『形だけ回ればいいのかな』と思ってしまいがちですよね。でも、ここで見るのは「人や物がないか」なので、顔を車の下や後ろに向けて、実際に見ている動きにしておきましょう。

乗り方で見られること

乗る時は、乗り方に関わる項目だけが採点されると基準にあります。後方を見ずに急にドアを開けたり、周りを見ないまま乗り込んだりしないようにしましょう。

仮免の乗り方は、教習の1時間目から毎回同じ流れでくり返していると、検定の日も自然に体が動きます。乗る時の流れを毎回声に出さずに確かめる習慣をつけてみてください。

運転席に座ってから:ドア・シート・ミラー・ベルト

先に結論

座ったら、ドアが閉まっているか、シートの位置と姿勢、ミラー、シートベルトを確かめます。ドアの閉め忘れやミラーの確認忘れは5点、シートベルトをしないと10点の減点です。

運転席に座ってからの準備は、走り出す前の「整える時間」です。ここで慌てると、発進のあとの操作まで落ち着かなくなってしまいます。

運転席に座ってからのチェック
  • ドアが半ドアになっていないか
  • シートの前後と背もたれが体に合っているか
  • ハンドルに体がまっすぐ向いているか
  • ルームミラーとドアミラーで後ろが見えるか
  • シートベルトをしたか
運転席に座ってから、シートベルトやミラーを整えている手元のイメージ写真

シートの合わせ方

教則では、シートの前後は「クラッチを踏み込んだときひざがわずかに曲がる位置」に合わせるとされています。背もたれは「ハンドルに両手を掛けたときひじがわずかに曲がる位置」です。AT車での合わせ方は、教習で習った方法に合わせてください。

採点基準では、シートの調節が合わずに不自然な姿勢になっている時や、ハンドルに体がまっすぐ向いていない時は、運転姿勢不良で5点です。

ミラーとシートベルト

ミラーは、ルームミラーとドアミラーで後ろの様子が見えるように合わせます。採点基準では、発進の時にミラーなどが合っているかを確かめないと、安全措置不適で5点になります。

シートベルトをしないまま走ると、10点の減点です。急いでいる時ほど忘れやすいので、ミラーのあとは「ベルト」と覚えておきましょう。

座ってからの準備抜けた時の名前減点
ドアを完全に閉める安全措置不適5点
シートを合わせて正しい姿勢をとる運転姿勢不良5点
ミラーが合っているか確かめる安全措置不適5点
シートベルトをする安全措置不適(シートベルト)10点
よくある失敗

前の人の検定のあと、シートやミラーがその人に合わせたままになっていることがあります。「前の人と同じだから大丈夫」と思わず、自分に合わせ直しましょう。

仮免の発進手順:合図とハンドブレーキの順番

先に結論

発進は、ブレーキを踏んでエンジンをかける、ミラーを確かめる、合図を出す、ハンドブレーキを戻す、もう一度ミラーと目で右後方を確かめる、の流れです。合図のあとにもう一度確かめるのがポイントです。

教則には、「方向指示器などによつて発進の合図をし、もう一度バックミラーなどで前後左右の安全を確かめてから発進しましよう」とあります。仮免の発進手順で一番大事なのは、この「もう一度」なんです。

採点基準を合わせて見ると、発進の手順の中には減点される所がいくつもあります。順番に並べてみました。

仮免許の発進手順(AT車の例)
  1. ブレーキを踏んだまま、エンジンをかける
  2. ルームミラーとドアミラーで後ろを見る
  3. 右に合図を出す
  4. 教習で習った順番でギアを入れ、ハンドブレーキを戻す
  5. もう一度ミラーを見て、顔を向けて右後方を目で見る
  6. 安全が分かったら、ゆっくり発進する
仮免の発進手順を、エンジン、ミラー、合図、ハンドブレーキ、目視、発進の順に並べた図解

ギアとハンドブレーキの細かい順番は、教習所によって教え方が少し違います。教習ノートや教官に習った順番があるなら、その順番に合わせるのがいちばん確実です。

発進手順で減点される所

手順抜けた時・まちがえた時名前と減点
エンジンをかけるAT車でブレーキを踏まずにエンジンをかける安全措置不適 5点
ミラーを見る発進の時にミラーが合っているかを確かめない安全措置不適 5点
合図を出す発進の合図をしない、遅い合図不履行等 5点
ハンドブレーキを戻すハンドブレーキを戻さずに走る安全措置不適 5点
右後方を目で見る発進する直前に目で右後方を確かめない安全不確認 10点
発進する発進すべき時から約5秒以内に発進しない発進手間どり 5点

仮免のハンドブレーキの減点

ハンドブレーキを戻さずに走ると、安全措置不適で5点です。仮免のハンドブレーキの減点は、緊張して手順を一つ飛ばした時に起きやすいものです。

『ハンドブレーキ、戻したかな?』と不安になった時は、発進する前に手で触れて確かめるくせをつけておくと安心です。

合図のあとの確認が抜けやすい

合図を出したら、すぐ発進したくなりますよね。でも、合図を出したあとにもう一度ミラーを見て、顔を右後方に向ける時間をとりましょう。

採点基準では、道の端から発進する直前に目で右後方を確かめないと、安全不確認で10点です。確認の場面ごとのタイミングは仮免の安全確認と巻き込み確認でまとめています。

MTや坂道の発進

MTで受ける方は、発進の時のエンストにも気をつけましょう。場内でのエンストは5点です。

坂道で下がってしまう逆行は、約0.3m以上0.5m未満で10点、約0.5m以上1m未満で20点、約1m以上で検定中止になります。坂道の手順は仮免の坂道発進のコツ、MTの注意点はMT(マニュアル)の仮免検定で紹介しています。

停車と降車:仮免の発着点と降りる時の減点

先に結論

走り終える時は、停止目標に合わせて止めます。停止目標から約0.3m以上離れて止まると5点です。降りる時は、ドアを開ける前に後方を目で見ないと10点引かれます。

検定の最後、発着点に戻ってくるとほっとしますよね。でも、ここにも減点される所が残っているんです。

仮免の発着点の止まり方

採点基準では、場内の走行を終える時に停止目標から約0.3m以上離れて止まると、停止位置不適で5点です。発着点で、どこを停止目標にするかは、検定の前の説明で確かめておきましょう。

仮免の発着点減点で多いのが、止まる位置を合わせようとして縁石に寄せすぎてしまう形です。縁石に車輪が触れると、脱輪の小として5点になります。

発着点でのミス名前減点
停止目標から約0.3m以上離れて止まる停止位置不適5点
寄せすぎて縁石に車輪が触れる脱輪(小)5点

道路交通法施行令では、停止する時の合図は「その行為をしようとするとき」に出すことになっています。止まる時の合図も、教習で習ったとおりに出しておきましょう。

降りる時の手順

止まったあとのエンジンやギア、ハンドブレーキの操作は、教習で習った手順のとおりに進めてください。そのうえで、降りる時はドアの開け方に気をつけます。

仮免の降りる時の手順
  1. 止まったあとの操作を、教習で習った順番で済ませる
  2. シートベルトを外す
  3. ドアを開ける前に、ミラーと目で右後方を確かめる
  4. ドアを少し開けて一度止め、もう一度安全を確かめる
  5. 降りて、ドアを閉める

教則では、降りる時はまずドアを少し開けて一度止め、安全を確かめてから降りるとされています。採点基準でも、ドアを開ける前に後方を目で見ないと安全不確認で10点です。

仮免の降りる時の減点は、終わった安心感から起きることがほとんどです。「ドアを開ける前に後ろ」と、最後のひと手間まで意識しておきましょう。

検定のあとにできること

検定が終わったら、どこで減点されたかを聞ける場合もあります。合格・不合格にかかわらず、次の教習や本免に向けた練習のヒントになりますよ。

手順を毎回同じ順番で体に入れるには、教習の回数を重ねることがいちばんです。教習の予約が取りにくく間が空いてしまう方や、仮免までの進み方を見直したい方は、教習所の選び方や合宿免許という進め方も知っておくと選択肢が広がります。

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知恵袋でよくある発進手順と発着点の相談

Yahoo!知恵袋には、仮免の発進手順や発着点についての相談が多く寄せられています。閲覧の多いものから4つ選び、要点をまとめて答えますね。

相談1:発着点に戻る時に縁石にタイヤを擦った。落ちた?

仮免試験の最後、発着点に戻る時に縁石にタイヤを擦ってしまった。これで落ちたのか、という相談です。

縁石に車輪が触れただけなら、脱輪の小で5点です。それだけで不合格になるわけではありません。

ただ、ほかの減点と合わせて合格の点数を下回ると不合格になります。寄せすぎが心配な方は、発着点の手前で速度を落とし、停止目標の目印を教習のうちに作っておきましょう。

相談2:この発進手順で合っている?

明日が仮免の試験で、「エンジン、ルームミラー、合図、D、ハンドブレーキを下ろす、安全確認」の順で合っているか、という相談です。

大きな流れは、教則にある「合図をしてから、もう一度安全を確かめて発進する」の考え方と合っています。最後の安全確認で、ミラーだけでなく顔を向けて右後方を目で見ることを忘れないでください。

エンジンをかける時はAT車ならブレーキを踏んだまま、が大事です。ギアとハンドブレーキの細かい順番は教習所で教え方が違うので、教習ノートの順番に合わせておくと安心です。

相談3:発進手順の順番も点数に入る?

仮免は発進手順から最後まで点数に入ると思うけれど、順番も点数に入るのか、という相談です。

採点基準の代表的な項目は、やるべきことが抜けた時に引かれる形です。例えば「ブレーキを踏まずにエンジンをかけた」「目で右後方を見なかった」などです。順番そのものを減点する項目は、代表項目には見当たりません。

とはいえ、合図のあとに確認しない順番だと、発進の直前に確かめていないことになりやすいです。習った順番で毎回同じようにやるのが、抜けを防ぐいちばんの方法です。

相談4:発着点で前輪が白線を踏んでしまった

最後の発着点で、前輪が白線を踏んでしまったけれど減点になるのか、という相談です。

採点基準で見られるのは、停止目標からどのくらい離れて止まったかです。約0.3m以上離れていると5点になります。

どの線を停止目標にしているかは教習所や検定の説明で決まるので、白線を踏んだこと自体がどう扱われるかは、検定のあとに聞いてみてください。

よくある質問

仮免の検定はいつから採点されますか?

警察庁の技能試験の基準では、乗る時から降りる時までが採点の範囲です。乗る時は乗り方に関わる項目だけ、スタート地点までのならし走行は原則として採点されません。

仮免でハンドブレーキを戻し忘れたら何点ですか?

ハンドブレーキを戻さずに走ると、安全措置不適で5点です。発進の前に手で触れて確かめるくせをつけておきましょう。

仮免の発着点で止まる位置がずれたら減点されますか?

走り終える時に停止目標から約0.3m以上離れて止まると、停止位置不適で5点です。縁石に寄せすぎて車輪が触れると、脱輪の小で5点になります。

降りる時にも減点はありますか?

ドアを開ける前に後方を目で見ないと、安全不確認で10点です。ドアは少し開けて一度止め、安全を確かめてから降りましょう。

シートベルトを忘れたら一発で不合格ですか?

シートベルトをしないと10点の減点で、それだけで検定中止にはなりません。ただ、点数が大きいので、ミラーのあとにベルトを確かめる流れを毎回同じにしておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 採点は乗る時から降りる時まで。ならし走行は原則として採点されない
  • 乗る前は、車の前後と下、後ろから来る車を確かめてから乗る
  • 座ったら、ドア・シート・ミラー・シートベルトを整える
  • 発進は、合図のあとにもう一度ミラーと目で右後方を確かめる
  • ハンドブレーキの戻し忘れは5点、発進前の目視なしは10点
  • 発着点は停止目標に合わせて止め、ドアを開ける前に後方を目で見る
仮免ドットコム

仮免ドットコム 編集部

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