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MTで仮免を受ける方にとって、一番こわいのはエンストですよね。『検定中にエンジンが止まったら、その場で終わり?』と考えるだけで、左足に力が入ってしまいます。
結論から言うと、仮免のエンストは場内なら1回5点の減点で、1回で検定が終わるわけではありません。ただし、踏切の中のエンストや、同じ場所で何度も止まって発進できない時は検定中止になります。
この記事では、エンストの減点と中止の線引き、MTで気をつけたい場面、止まった時の落ち着いた手順をお伝えしますね。
仮免のエンストは何点?検定中止になるのはどんな時?
警察庁の採点基準では、操作のミスによるエンストは場内で5点の減点です。踏切内のエンストと、おおむね一車長の間でエンストを4回した時などは、検定中止になります。
教習所の修了検定は、仮免許の技能試験と同じやり方・合格基準に準じて行われます。採点の物差しは、警察庁が示している「減点適用基準」です。
エンストと、エンストのあとに起きやすいミスをまとめてみました。
| 起きたこと | 採点基準での扱い(要約) | 場内の扱い |
|---|---|---|
| 操作のミスでエンジンが止まった | エンスト | 5点の減点 |
| 踏切の中でエンストした | 危険行為 | 検定中止 |
| おおむね一車長の間でエンストを4回 | 発進不能 | 検定中止 |
| おおむね1分を過ぎても発進できない | 発進不能 | 検定中止 |
| 発進すべき時から約5秒以内に発進しない | 発進手間どり | 5点の減点 |
| 坂などで車が後ろに下がった | 逆行(小・中・大) | 小10点・中20点・大は中止 |
| ハンドブレーキを戻さずに走った | 安全措置不適 | 5点の減点 |
『エンスト1回で落ちる』という心配は、ほとんどの場合いりません。仮免のエンストの減点は、それだけなら5点です。
ただ、エンストのあとに慌てて下がったり、発進に時間がかかったりすると、そちらの減点が重なります。エンストそのものより、そのあとの立て直し方が大事なんです。
路上ではエンストの減点が大きくなる
同じ採点基準でも、路上の試験ではエンストは10点、発進手間どりも10点です。仮免のあとの路上教習や卒業検定では、場内より重く見られると覚えておきましょう。
仮免の段階でエンストからの立て直しを身につけておくと、路上に出てからの安心感がまるで違います。
MTの仮免検定は「AT車の項目」と「MT車の項目」の2本立て
令和7年4月1日から、普通免許の技能試験は原則AT車で行い、クラッチやギアの操作に関わる項目だけをMT車で行う方式に変わりました。MTの仮免は、AT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が合格の基準です。
警察庁の説明では、普通免許の技能試験は「原則としてAT車を用いて行い、MT免許のクラッチ・ギア操作に係る項目のみをMT普通車で行う」方式に改められました。修了検定もこの仮免許の技能試験の例に準じます。
| 項目 | AT車の項目 | MT車の項目 |
|---|---|---|
| 使う車 | AT車 | MT車 |
| 合格の基準 | 70点以上 | 60点以上 |
| 走る距離(技能試験) | 2,000メートル以上 | 1,200メートル以上 |
| 順番 | 先に行う | AT車の項目のあと |
警察庁の実施基準では、MT車の項目には坂道コース(坂道での一時停止と発進を含む)、曲線コース、屈折コース、踏切の通過などが入っています。クラッチ操作が試される場面が、ぎゅっと集まっているイメージです。
- 指示速度による走行、周回カーブ
- 指定場所での一時停止、右折・左折、信号の通過
- 横断歩道と踏切の通過、障害物のある場所の通過
- 曲線コース、屈折コース、坂道コース
また、AT車の項目で基準に届かなかった人には、MT車の項目を行わなくてよいとされています。まずはAT車の項目を落ち着いて走りきることが、MTの検定でも最初の関門です。
警察庁の説明では、施行前からの指定教習所などには当面、従来の方法も認める経過措置があります。MT車で教習や検定を受ける時期は教習所によって違うので、通っている教習所の案内で確かめてください。
MTとATで仮免までに乗る時間の違いは、仮免までに何時間乗る?で紹介しています。
MTで起きやすいミスを場面で分けると
MTのミスは「発進」「坂道」「クランク」「停止」の4つの場面に集まります。場面ごとに、どの減点につながりやすいかを知っておくと、練習の的が絞れます。
『どこでエンストしやすいのか分からない』という方も多いはずです。MTで起きやすいミスを、この記事の見方で4つの場面に分けてみました。

| 場面 | 起きやすいこと | つながりやすい減点 | 意識したいこと |
|---|---|---|---|
| 発進 | クラッチを早く離してエンスト | エンスト5点、発進手間どり5点 | 半クラッチでつながる感覚を待つ |
| 坂道 | 半クラッチが浅くて下がる、エンスト | 逆行10点か20点、エンスト5点 | ハンドブレーキを使って落ち着いて |
| クランク | 低い速度でクラッチがつながりすぎる | エンスト5点、脱輪、接触 | 低いギアで半クラッチを保つ |
| 停止 | クラッチを踏み遅れてエンスト | エンスト5点、停止位置不適5点 | 止まる直前にクラッチを踏む |
発進:つながる位置を足で覚える
発進のエンストは、クラッチを離すのが少し早いだけで起きます。車がわずかに震える位置が「つながり始め」なので、そこで一瞬待つのがコツです。
坂道:下がらないことを優先する
坂道は、エンストと逆行が同時に起きやすい場所です。くわしい手順は仮免の坂道発進のコツでまとめています。
クランクとS字:速度を落としすぎない工夫
狭いコースでは速度を落とすので、クラッチをつないだままだとエンジンが止まりやすくなります。半クラッチを使って、ゆっくりでも止まらない速さを保ちましょう。
停止:最後の最後で止まる
検定の終わりの停止でエンストする方もいます。止まる直前にクラッチを踏み込むのを、毎回同じタイミングで行えるようにしておくと安心です。
エンストした時の落ち着いた手順
エンストしたら、まずブレーキで車を止めて、それからエンジンをかけ直します。慌ててすぐ発進しようとすると、下がったり2回目のエンストをしたりしやすくなります。
『止まった!早く動かさなきゃ』と焦る気持ちは自然です。ただ、エンストしてから約5秒以内に発進しないと手間どりになる、と考えて急ぐより、手順どおりに戻すほうが結果的に早く動けます。

- ブレーキを踏んで、車が動かないようにする(坂ならハンドブレーキも)
- クラッチを踏み、ギアをニュートラルにしてエンジンをかけ直す
- ギアを発進用のローに入れ直す
- ミラーと目で周りを確かめ、必要なら合図を出す
- 半クラッチでつながる位置を待ってから、ゆっくり発進する
2回目を防ぐひと呼吸
エンストのあとは、足が固くなっています。かけ直したら一度だけ深呼吸をして、左足の力を抜いてから発進してみてください。
同じ場所で何度も止まると、おおむね一車長の間で4回のエンストで発進不能となり、検定中止です。焦りが次のエンストを呼ぶので、ひと呼吸の時間を惜しまないでくださいね。
エンストした坂道で、ブレーキを踏む前にエンジンをかけようとして車が下がるケースです。下がった距離によっては逆行の減点が加わります。まず止める、の順番を忘れないようにしましょう。
仮免のマニュアルで気をつけること
仮免のマニュアルで気をつけることは、半クラッチの位置を体で覚えることと、エンストしても順番どおりに戻せることの2つです。この2つがそろうと、検定の緊張の中でも落ち着いて動けます。
半クラッチの感覚は、人によってつかむまでの時間が違います。早く覚えられないからといって、向いていないわけではありません。
- シートの位置は、クラッチを踏み込んだ時にひざがわずかに曲がるか
- 半クラッチでつながり始める位置を、足で分かるか
- エンストした時の手順を、口に出して言えるか
- 坂道で、ハンドブレーキを使った発進を一人でできるか
- 踏切の手前で止まったあと、落ち着いて発進できるか
シートの位置は、交通の方法に関する教則でも「クラッチを踏み込んだときひざがわずかに曲がる位置」とされています。足が届きにくいと、半クラッチの細かい調整がしにくくなります。
教官には、こんなふうに聞いてみると練習の中身が具体的になります。
「発進の時に、つながる位置がまだ分からないんですが、どこを感じればいいですか?」
「エンストした時の戻し方を、一度通しで練習させてもらえますか?」
減点の全体像は仮免の減点項目一覧で確かめられます。
MTの教習の進み方や検定の時期は、教習所によって違います。AT・MTの選び方も含めて教習の進め方を見直したい方は、合宿免許や教習所の探し方も知っておくと選択肢が広がりますよ。
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仮免からの進め方を見直すなら、教習所・合宿免許の探し方も
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エンストでよくある相談に答えます
知恵袋に寄せられているエンストの相談から、閲覧の多いものを3つ要約して答えますね。
「何回エンストしたら失格になる?」
検定で何回エンストしたら不合格になるのか、という相談です。
回数そのもので不合格が決まるわけではなく、1回ごとに5点が引かれ、合計で基準に届くかが決まります。ただし、おおむね一車長の間で4回のエンストは発進不能として検定中止です。
「坂道で1回エンストしたけど、立て直せた」
坂道で一度エンストしたものの、そのあとは立て直せて、ほかはうまくいったという相談もありました。
エンストが1回なら5点です。そのとき後ろに下がっていなければ、逆行の減点もつきません。
結果がどうであっても、立て直せたこと自体は路上でも生きる力になります。
「踏切の前の一時停止からの発進でエンストしたら中止?」
踏切内のエンストは検定中止だけど、入る前の一時停止からの発進でエンストしたらどうなるのか、という相談です。
採点基準で検定中止とされているのは「踏切内のエンスト」です。手前で止まったあとのエンストがどう採点されたかは、結果の説明の時に教官に確かめてみてください。
どちらにしても、踏切は止まったあとの発進でエンストしやすい場所です。踏切の手前での発進を、教習のうちに何度か練習しておくと安心です。
知恵袋の回答には、教習所や地域ごとの違いが混ざっています。自分の検定での採点は、結果の説明の時に教官に聞いてみましょう。
よくある質問
仮免の検定でエンストしたら何点の減点ですか?
場内の検定では、操作のミスによるエンストは5点の減点です。路上の試験では10点とされています。
エンストしたら、その時点で不合格ですか?
いいえ、1回のエンストで不合格が決まるわけではありません。踏切内のエンストや、おおむね一車長の間で4回エンストした時などは検定中止になります。
MTの仮免はAT車でも走るのですか?
令和7年4月1日からの方式では、普通免許の技能試験は原則AT車で行い、クラッチ・ギア操作に関わる項目だけをMT車で行います。教習所での運用は案内で確かめてください。
エンストした時に少し下がってしまったら、どうなりますか?
下がった距離で逆行の減点がつきます。約0.3m以上0.5m未満は小で10点、約0.5m以上1m未満は中で20点、約1m以上は大で検定中止です。エンストしたら、まずブレーキで車を止めましょう。
MTの仮免の合格点は何点ですか?
AT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が合格の基準です。
まとめ
- 仮免のエンストは場内で1回5点の減点
- 踏切内のエンスト、一車長の間で4回のエンストなどは検定中止
- MTの仮免はAT車の項目70点以上とMT車の項目60点以上の2本立て
- ミスは発進・坂道・クランク・停止の4場面に集まる
- エンストしたら、まず止めて、手順どおりにかけ直す





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