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仮免許を取って、『教習所の外でも練習して、早く路上に慣れたい』と思っている方も多いですよね。家族から「うちの車で練習する?」と言われて、何から始めればいいか迷うこともあるはずです。
結論から言うと、仮免の路上練習は条件を満たす人を隣に乗せ、車の前後に標識を付け、練習のために走るならできます。この3つに、走る場所と時間帯の選び方を足せば準備は整います。
この記事では、家の車で練習する時の準備を4つの表で確かめ、最初の1回の練習メニューまで紹介します。
仮免で路上練習はできる?教習所の外で練習する前に
道路交通法では、仮免許で運転できるのは練習のためか、試験・検定の時です。練習する時は、条件を満たす人を隣に乗せてその指導の下で運転し、車の前面と後面に標識を付けます。
仮免許の路上練習は、教習所の中だけの話ではありません。条件をそろえれば、家の車でも練習できるんです。
まずは、教習所の外で練習する時にそろえる条件を表で見ておきましょう。
| そろえる条件 | 中身 | 決めている決まり |
|---|---|---|
| 隣に乗る人 | 条件を満たす人を助手席に乗せ、その指導の下で運転する | 道路交通法第87条第2項 |
| 車の標識 | 車の前面と後面に「仮免許練習中」の標識を付ける | 道路交通法第87条第3項 |
| 目的 | 練習のためだけに運転する | 道路交通法第87条第2項 |
| 本人 | 仮免許証を携帯し、有効期間内である | 道路交通法第87条第6項・第95条 |
『条件が多くて大変そう』と思うかもしれませんね。ただ、一度そろえてしまえば、あとは毎回確かめるだけです。
それぞれの条件の細かい中身は仮免許で運転する条件で、仮免許の仕組みの全体は仮免とは?で紹介しています。
教習所の路上教習と家での練習の違い
教習所の路上教習と、家の車での仮免許の練習は、同じ「路上運転」でも段取りがまったく違います。表で比べてみましょう。
| 比べる所 | 教習所の路上教習 | 家の車での練習 |
|---|---|---|
| 隣に乗る人 | 教習指導員 | 条件を満たす家族など |
| 標識 | 教習車に付いている | 自分たちで用意して付ける |
| ルート | 教習所が決める | 自分たちで決める |
| 練習する時間 | 教習の予約の時間 | 自分たちで決める |
| 保険 | 教習所の案内に従う | 家の車の保険を自分たちで確かめる |
家の車は、教習車とは大きさや装備が違うことがあります。段取りを全部自分たちで決める分、教習所よりも慎重に場所と時間帯を選ぶことが大切なんです。
教習所に通っている人は教習所の考えも聞いておく
教習所に通っている人は、校外で練習する前に、教習所の受付や指導員に一言相談しておくと安心です。今どこまで習っているかで、練習してよい内容も変わってきます。
例えばこんな聞き方ができます。
「家の車で練習しようと思うんですが、今の段階で気をつけることはありますか?」
「まずは習ったことの復習から始めるといいですよ」
準備1「人」:隣に乗る人を決める
隣に乗れるのは、その車を運転できる第一種免許を通算3年以上受けている人や、第二種免許を受けている21歳以上の人などです。免許の効力が停止中の人は外れます。
仮免の練習で一番大事なのが、隣に乗る人です。道路交通法では、ただ乗っているだけでなく、その人の「指導の下に」運転することになっています。
| 確かめること | 合っている状態 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 免許の種類 | 練習する車を運転できる区分の免許 | 免許証の区分の欄を見る |
| 免許の期間 | 第一種免許なら通算3年以上 | 免許証の取得日を見る |
| 第二種免許の場合 | 21歳以上である | 生年月日を見る |
| 免許の状態 | 効力が停止中でない | 本人に確かめる |
| 座る場所 | 運転席の横の座席 | 出発前に座る位置を決める |
『親なら誰でも大丈夫だよね?』と思いがちですが、実はそうとは限りません。免許を取って間もない兄や姉は、通算3年に届いていないこともあります。
隣に乗る人の条件を満たさずに運転すると「仮免許運転違反」になり、基礎点数は12点です。仮免許の取消しの基準にもなっているので、ここは妥協しないでください。
家族や友人が当てはまるかは仮免の同乗者の条件で詳しく見られます。
隣に乗る人にお願いしておきたいこと
隣に乗る人は、運転を見て教える役割です。練習の前に、どんな声かけをしてほしいかを話しておくと、お互いに落ち着いて練習できます。
- 交差点の手前で「左右を見た?」と声をかけてもらう
- 急に大きな声を出さず、落ち着いて伝えてもらう
- スマホを見たり眠ったりせず、前と周りを見てもらう
- 危ないと思ったら、早めに「止まろう」と言ってもらう
隣の人が言い方に迷う時は、仮免の子どもの路上練習に付き合う親へも参考になります。
準備2「車」:家の車で練習する時に確かめること
家の車で練習する時は、標識の用意と保険の確認が欠かせません。標識は車の前と後ろの地上0.4メートル以上1.2メートル以下に付け、保険は練習する人が補償の対象に入るかを確かめます。
家の車で仮免の練習をする時は、車そのものの準備も必要です。確かめることを表にまとめました。
| 確かめること | 中身 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 車の種類 | 普通仮免許なら普通自動車 | 車検証を見る |
| AT・MT | 隣の人の免許がその車を運転できる区分か | 免許証の区分の欄を見る |
| 標識 | 前と後ろに「仮免許練習中」の標識 | 付けた後に車の周りを一周する |
| 自賠責保険 | 加入している | 自賠責保険の証明書を見る |
| 任意保険 | 練習する人が補償の対象に入るか | 保険証券を見て、保険会社や代理店に聞く |
標識の大きさや付ける位置は仮免許練習中の標識(プレート)とは?で紹介しています。
保険は練習の前に確かめておく
家の車の保険が、練習する人を補償するかは、契約の中身で変わります。日本損害保険協会の説明では、運転する人の年齢を限定する特約や、運転する人を限定する特約があると紹介されています。
例えば、年齢の条件より若い人が運転すると補償されないことがあります。高校生や大学生が練習する時は、ここを一番に確かめておきたいところです。
『保険のことは親に任せておけばいいや』と思いがちですよね。ただ、練習する本人も一緒に保険証券を見ておくと、後で慌てずにすみます。
自賠責保険に入っていない車で運転すると、仮免許の取消しの基準にもあたります。保険の確かめ方は仮免で路上練習する時の自動車保険で詳しく紹介しています。
出発前に車の点検もしておく
練習の前に、車の周りを一周して、タイヤや灯火に気になる所がないか見ておきましょう。教則でも、車に乗る前に前後に人がいないか、車の下に子どもがいないかを確かめるよう書かれています。
シートやミラーは、教習所で習ったとおりに合わせます。教習車と家の車ではシートの位置も変わるので、最初にゆっくり合わせておくと運転しやすくなります。
準備3「場所」と「時間帯」:どこを、いつ走る?
練習する道は、高速自動車国道と自動車専用道路以外の道です。交通がひどく混雑していて練習に向かない道も避け、最初は交通量の少ない時間帯を選びましょう。
施行規則では、本免許の試験を受けるための路上練習を、高速自動車国道と自動車専用道路以外の道で行うものとしています。交通の著しい混雑などで、練習に向かない道も外されています。
熊本県警察の案内でも「高速道路の運転は禁止です」とされています。仮免の路上運転では、一般の道を選んで練習しましょう。
| 場所 | 練習の向き・不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 交通量の少ない住宅街 | 最初の練習に向いている | 発進や停止を落ち着いて練習できる |
| よく知っている広めの道 | 慣れてきたら向いている | 先の様子が分かっていて焦りにくい |
| 混雑している大通り | 慣れるまでは避けたい | 交通の著しい混雑は練習に向かないとされている |
| 高速道路・自動車専用道路 | 練習しない | 警察の案内で練習の場所から外されている |
生活道路の速度にも気をつける
道路交通法施行令の改正で、令和8年9月1日から、中央線などがない生活道路の法定速度は時速30キロメートルになりました。住宅街で練習する時は、この速度も頭に入れておきましょう。
中央線や車両通行帯がある一般道路は、標識などで指定がなければ時速60キロメートルです。標識で速度が指定されている道は、その速度に従います。
時間帯の選び方
練習する時間帯を決めた決まりがあるかは、この記事では確かめていません。ここでは、練習しやすさの目安として考えてみます。
| 時間帯 | 練習しやすさの目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 明るい時間で、すいている時 | 最初の練習に向いている | 学校の登下校の時間は歩行者が多い |
| 通勤や帰宅で混む時間 | 慣れるまでは避けたい | 車も人も多く、焦りやすい |
| 夕方 | 慣れてから | 暗くなり始めて見えにくくなる |
| 夜 | 慣れるまでは避けたい | 歩行者や自転車が見えにくい |
| 雨の日 | 慣れてから | 止まるまでの距離が延びることがある |
教則では、雨にぬれた路面でタイヤがすり減っていると、止まるまでの距離が2倍程度に延びることがあると書かれています。最初の数回は、晴れた日の明るい時間に練習すると安心です。
1回の練習の長さ
熊本県警察は、一発試験を受ける人の路上練習について「練習時間は一日概ね2時間です」と案内しています。家で練習する時も、長く走りすぎると集中力が続きにくくなります。
『せっかくだから長く走りたい』と思いますよね。ただ、疲れてくると確認が雑になりやすいので、途中で休憩を入れながら進めてみてください。

最初の1回の練習メニュー
最初の1回は、交通量の少ない道で「発進と停止」「左折」「一時停止」の3つに絞るのがおすすめです。家を出る前にルートとテーマを決め、練習が終わったらそのまま家に戻ります。
最初の練習で、いきなり大通りや長い距離を走るのは避けたいところです。家の近くで、できることを一つずつ確かめていきましょう。
- 家を出る前に、隣の人と条件のチェックリストを確かめる
- 車の前と後ろに標識を付け、仮免許証を持つ
- シートとミラーを合わせ、ルートとテーマを確かめる
- 交通量の少ない道で、発進と停止をくり返す
- 慣れてきたら左折と一時停止を練習する
- 家に戻ったら、良かった所と次の課題を話し合う

練習の前日にしておくこと
当日にあわてないように、前の日のうちに準備しておくと安心です。前日に確かめたいことをチェックリストにしました。
- 隣に乗る人と、練習する日と時間を決めた
- 標識が前用と後ろ用の2枚そろっている
- 保険で練習する人が補償されるかを確かめた
- 仮免許証の有効期間が過ぎていない
- 走るルートとテーマを決めた
『前の日にここまでやるの?』と思うかもしれませんね。一度やっておけば、2回目からは確かめるだけなので、ぐっと楽になります。
練習メニューの例
教習所で習ったことの復習を中心に、練習のテーマを表にしました。最初は上の3つから始めて、慣れてきたら下に進んでみてください。
| 練習のテーマ | 選ぶ道の例 | 隣の人に見てほしい所 |
|---|---|---|
| 発進と停止 | 交通量の少ない住宅街 | 発進前に後ろを見ているか、止まる位置 |
| 左折 | よく知っている交差点 | 合図の時期と巻き込みの確認 |
| 一時停止 | 一時停止の標識がある交差点 | 停止線の手前で止まれているか |
| 右折 | 信号のある、すいた交差点 | 対向車と歩行者を見ているか |
| 車線を変える | 片側2車線以上の、すいている道 | ミラーと目で後ろを見ているか |
施行令では、左折や右折の合図は、曲がろうとする地点の30メートル手前で出すと決められています。練習の時も、隣の人に合図の時期を見てもらうと身につきやすいです。
練習が終わったら振り返る
練習の後は、良かった所と次の課題を一つずつ話してみましょう。例えばこんな振り返りになります。
「今日は一時停止が上手だったね。左折の前の合図が少し遅かったかな」
「次は合図を早めに出すのを意識してみるね」
振り返りをメモしておくと、次の練習のテーマが自然に決まります。教習所の路上教習で指摘されたことも、一緒に書いておくと役に立ちます。
2回目以降の進め方
2回目からは、前回の課題を一つだけテーマに足していきます。一度にたくさん増やすより、一つずつ確かめる方が身につきやすいです。
| 回数の目安 | 練習のテーマ | 走る道 |
|---|---|---|
| 1回目 | 発進と停止・左折・一時停止 | 家の近くの住宅街 |
| 2回目 | 1回目の課題の復習と右折 | 信号のある、すいた交差点 |
| 3回目以降 | 車線を変える・少し長いルート | よく知っている広めの道 |
やってはいけない練習
仮免許で運転できるのは練習のためだけです。練習のついでに買い物に寄ったり、家族を送り迎えしたりするのは、練習の目的から外れてしまいます。
練習の途中で「ついでにお店に寄ろう」となってしまうことです。熊本県警察は、練習以外の目的で運転すると違反になると案内しています。練習の日は、用事を入れないと決めておきましょう。
一人で運転してしまった時の扱いは仮免で一人で運転したらどうなる?で紹介しています。
一発試験を受ける人の路上練習
試験場で本免許の試験を直接受ける人は、仮免許を受けていて、過去3か月以内に5日以上、道路で練習していることが受験の条件です。
教習所に通わずに一発試験を受ける人にとって、仮免の路上練習は受験の条件そのものです。道路交通法でこの条件が決められています。
| 確かめること | 中身 | 出典 |
|---|---|---|
| 練習の日数 | 過去3か月以内に5日以上 | 道路交通法第96条の2 |
| 練習の記録 | 練習の細目を練習し、結果を路上練習申告書に書いて出す | 警視庁 |
| 1日の練習時間 | おおむね2時間 | 熊本県警察 |
| 練習する道 | 高速自動車国道と自動車専用道路以外の道 | 道路交通法施行規則第21条の17 |
警視庁は「5日以上の路上練習をしていなければ受験できません」と案内しています。練習の細目は都道府県の案内に書かれているので、お住まいの所の案内を見ておきましょう。
一発試験の流れは仮免の一発試験でまとめています。
よくある相談:仮免の練習で迷うこと
知恵袋などでよく見かける、仮免の路上練習についての相談を3つ選んで答えてみます。
どの相談も、人・車・目的の条件と、通っている教習所の考えに当てはめると答えが見えてきます。決まりに書かれていない所は、自分で決めずに警察や教習所に聞いてみましょう。
相談1:教習所から、仮免で校外を走らないよう言われた
仮免を取ったら家で練習したいのに、教習所から校外で練習しないよう言われたという相談です。法律の上では、条件をそろえれば教習所の外でも練習できます。
ただ、教習所が教習の進み方を考えて案内していることもあります。気になる時は、理由を聞いてみて、教習所の案内に沿って進めるのがおすすめです。
相談2:通販のマグネットのプレートでも練習していい?
ネット通販で売っているマグネットタイプのプレートで、路上練習していいかという相談です。大事なのは、決められた大きさ・色・位置に合っているかと、走っている間に外れないことです。
県警察の案内では、縦17センチ以上・横30センチ以上で白地に黒文字とされています。買った物も一度メジャーで測っておくと安心です。
相談3:仮免練習中の標識を付けて、遠くの観光地まで行ってもいい?
子どもが仮免を取ったので、標識を付けて遠くの観光地まで出かけたいという相談です。仮免許で運転できるのは練習のためで、出かけること自体が目的になると練習の条件から外れてしまいます。
練習のテーマを決めて、家の近くから少しずつ範囲を広げていくのが安心です。観光を目的にした遠出は、本免許を受けてから楽しみにとっておきましょう。
練習の条件や違反の扱いは都道府県警察、保険の補償は保険会社や代理店、教習の進め方は通っている教習所に聞くと話が早いです。
家の車での練習の段取りが難しくて、教習所の路上教習を中心に進めたいと考える方もいるはずです。仮免からの進み方を見直したい時は、合宿免許や通いやすい教習所の探し方も知っておくと選択肢が広がります。
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よくある質問
仮免で家で練習するのは違反になりませんか?
条件を満たす人を隣に乗せ、車の前後に標識を付け、練習のために運転するなら、教習所の外でも練習できます。どれか一つでも欠けると違反になることがあります。
仮免許の路上練習はどこでしてもいいですか?
練習する道は、高速自動車国道と自動車専用道路以外の道です。交通がひどく混雑している道も練習に向かないとされています。
仮免の路上練習は1日何時間くらいがいいですか?
熊本県警察は、一発試験を受ける人の練習時間を1日おおむね2時間と案内しています。疲れると確認が雑になりやすいので、休憩を入れながら進めましょう。
仮免許の運転練習で、最初は何をすればいいですか?
交通量の少ない道で、発進と停止、左折、一時停止の3つから始めるのがおすすめです。教習所で習ったことの復習を中心にしましょう。
仮免の練習中に家族を駅まで送ってもいいですか?
仮免許で運転できるのは練習のためだけなので、送り迎えは練習の目的から外れます。練習の日は用事を入れないと決めておきましょう。
まとめ
- 仮免の路上練習は、隣に乗る人・標識・練習の目的がそろえば教習所の外でもできる
- 隣に乗るのは、第一種免許を通算3年以上の人や第二種免許の21歳以上の人など
- 家の車は標識の用意と、保険で練習する人が補償されるかを確かめる
- 高速道路や自動車専用道路では練習しない。最初は明るく、すいた時間に
- 最初の1回は、発進と停止・左折・一時停止の3つに絞る
- 一発試験の人は、過去3か月以内に5日以上の路上練習が受験の条件





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