仮免の減点項目一覧|よくある減点と点数、防ぎ方

仮免の減点項目と点数、防ぎ方を紹介する記事のアイキャッチ。教習所のクランクの入口と教習車

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検定が近づくと、『どんなミスで何点引かれるの?』と気になって眠れない、という方もいますよね。減点の数が多くて、全部覚えるのは大変そうに見えます。

結論から言うと、仮免の減点項目は「確認」「操作」「走り方」「止まり方」の4つのグループに分けると覚えやすくなります。引かれやすい場面も、このどれかに集まっています。

この記事では、警察庁の採点基準をもとに、減点の点数と防ぎ方をグループごとに見ていきます。

目次

仮免の減点項目とは?採点のしくみ

先に結論

仮免の技能検定は、100点の持ち点からミスの分を引いていく減点方式です。AT限定は70点以上が残れば合格です。MTはAT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が必要です。

教習所の修了検定は、やり方と合格の基準が仮免許の技能試験に準じて決められています。つまり、減点のルールは試験場の仮免の技能試験と同じ考え方なんです。

受ける免許見られる項目合格の基準
AT限定の普通仮免許AT車の項目70点以上
MTの普通仮免許AT車の項目70点以上
MTの普通仮免許MT車の項目60点以上

AT限定なら、引かれてもよいのは合計30点までという計算になります。『10点のミスを3回したらもうぎりぎり…』と考えると、ひとつひとつの確認が大事なのが分かりますよね。

合格点の考え方は仮免は何点で合格?で、学科と合わせて紹介しています。

回数ごとに引かれるのが原則

警察庁の技能試験の実施基準では、採点は回数ごとに引くのが原則です。同じミスを2回すれば、2回分引かれます。

一部の項目は「特別減点細目」とされていて、1回目は保留、2回目に当たった時にさかのぼって1回目から全部引かれます。

引かれる点数を計算してみると

たとえば、AT限定の検定でこんなミスをしたとします。

ミス減点
交差点で目で確かめなかった(安全不確認)10点
右折の合図が遅れた(合図不履行等)を2回10点
S字で縁石に車輪が触れた(脱輪の小)5点
合計25点

この場合は100点から25点を引いて75点なので、基準の70点には届いています。ただ、ここに20点の徐行違反が1回加わるだけで、合格の基準を下回ってしまいます。

いつからいつまで見られる?

採点されるのは「乗車する時から下車する時まで」です。乗る時のドアの閉め方から、降りる前の後方確認までが範囲に入ります。

ただし、乗った地点から試験の起点までのならし走行は採点されません。乗る時は、乗車のしかたに関わる項目だけが見られます。

仮免の減点項目を4グループで一覧にしました

ここでの結論

仮免の減点は「確認」「操作」「走り方」「止まり方」の4グループに分けられます。点数の大きいものは、走り方と止まり方に多く集まっています。

警察庁の採点基準の別添「減点適用基準」から、修了検定(場内)でよく出る項目を4つのグループに並べ直しました。点数は場内の数字です。

グループ減点項目主な中身減点
確認安全不確認発進前、進路変更、交差点、降りる前に目で確かめない10点
確認合図不履行等合図をしない、続けない、戻さない、遅い・早すぎる5点
操作安全措置不適ドアを閉めきらずに走る、ハンドブレーキを戻さずに走る5点
操作シートベルトシートベルトをしない10点
操作運転姿勢不良シートの調節が合わず不自然な姿勢、ハンドルに正対しない5点
操作エンスト操作のミスでエンジンが止まる5点
操作発進手間どり発進すべき時から約5秒以内に発進しない5点
操作切り返し狭いコースなどで切り返しをする5点
走り方速度超過速度指定区間で指示速度を超える20点
走り方速度速過ぎ安全な速度より速い、カーブの手前で減速が遅れる小10点・大20点
走り方課題速度速度指定区間で指示速度より約5km/h以上遅い10点
走り方ふらつき車幅の約1/2未満なら小、約1/2以上なら大小10点・大20点
走り方脱輪縁石に車輪が触れる、乗り上げる・落輪する小5点・中20点
走り方接触障害物などに車体が軽く触れる小20点
走り方徐行違反右左折時や徐行の場所で徐行しない20点
止まり方停止位置不適停止線の約2m以上手前で止まる、終了時に停止目標から約0.3m以上離れる5点
止まり方逆行坂道などで約0.3m以上0.5m未満下がる小10点
止まり方逆行約0.5m以上1m未満下がる中20点
仮免の減点項目を確認・操作・走り方・止まり方の4グループに分けた図解

この表は代表的な項目だけです。すべての細目は、警察庁の技能試験の採点基準の通達の別紙にまとまっています。

グループごとの練習のしかた

4つのグループごとに、教習の時に意識したいことをまとめました。

グループ引かれやすい場面教習で意識したいこと
確認発進前、右左折、進路変更、降りる前ミラーのあとに顔を向けて目で見る
操作乗ってから発進するまで準備の順番を毎回同じにする
走り方カーブ、S字、クランク、交差点手前で速度を落としてから入る
止まり方停止線、坂道、走り終えた時止まる位置の目印を決めておく

教官から何度も同じことを言われる場面があれば、そこが自分の苦手なグループです。そのグループだけを重点的に練習するのも一つの方法です。

『点数を全部覚えないとだめ?』と思うかもしれません。実は、点数よりも「どの場面で何をすれば引かれないか」を覚えるほうが、検定では役に立ちます。

大きなミスは減点で終わらない

脱輪大、接触大、逆行大、信号無視、一時停止の場所で止まらないことなどは、点数を引くのではなく検定中止になります。詳しくは後半で触れます。

「確認」と「操作」の減点と防ぎ方

ここでの結論

確認のグループは、目で見るところまでを一つの動作にすると防ぎやすくなります。操作のグループは、乗ってから発進するまでの手順を毎回同じ順番で行うのが近道です。

確認と操作の減点は、1回あたりの点数は5点や10点です。ただ、何度も起きやすいので、積み重なると大きな差になりますよね。

安全不確認(10点)

安全不確認は、10点と大きめのわりに、うっかり起きやすい項目です。発進する直前、進路を変える時、交差点、踏切の直前、降りる前と、場面がたくさんあります。

警察庁の基準では、安全確認は原則として直接目で見ることとミラーの両方で行うとされています。ミラーを見ただけで済ませると、確認したつもりでも引かれることがあるんです。

たとえば発進の時は、「合図を出す、ミラーを見る、顔を右後ろに向けて目で見る」までを一つのセットにしておくと安心です。

確認のタイミングは仮免の安全確認と巻き込み確認で、場面ごとに紹介しています。

踏切と交差点の確認

踏切では、直前で窓を開けて、左右を目で見て確かめます。これをしないと安全不確認で10点です。

交差点でも、曲がる方向だけでなく反対側や後ろから来るものまで目で確かめる必要があります。「右を見て、左を見て、もう一度右」のように、声に出さずに順番を決めておくと抜けにくくなります。

合図不履行等(5点)

合図は、出さない時だけでなく、遅い時や早すぎる時、曲がり終わっても戻さない時も引かれます。

道路交通法施行令では、右左折の合図は、曲がろうとする地点から30m手前に来た時に出すと決められています。進路変更は、変えようとする約3秒前です。

『つい曲がる直前に出してしまう…』という方は、交差点の手前の目印を決めておくと出しやすくなります。

安全措置不適・シートベルト・運転姿勢

乗ってからの準備でも点を引かれます。ドアを閉めきらないまま走る、ハンドブレーキを戻さずに走ると5点、シートベルトをしないと10点です。

操作のグループの減点を防ぐために、乗ってから発進するまでの準備を順番に並べた図解
乗ってから発進するまでの準備
  • ドアを最後までしっかり閉める
  • シートの位置と背もたれを合わせる
  • ミラーが合っているかを確かめる
  • シートベルトを締める
  • ハンドブレーキを戻してから発進する

教則では、シートの前後はクラッチを踏み込んだ時にひざがわずかに曲がる位置、背もたれはハンドルに両手を掛けた時にひじがわずかに曲がる位置が目安です。

エンスト・発進手間どり・切り返し

エンストは場内なら5点です。ただし、踏切の中でのエンストは検定中止になります。

発進すべき時から約5秒以内に発進しないと、発進手間どりで5点です。狭いコースで切り返しをした時も5点引かれます。

乗る前から発進までの流れは仮免の乗車前確認と発進手順で、MTのエンストについてはMTの仮免検定でまとめています。

「走り方」と「止まり方」の減点と防ぎ方

ここでの結論

走り方のグループは、カーブや交差点の手前で速度を落とすことがいちばんの対策です。止まり方のグループは、停止線や停止目標に「近づきすぎず、離れすぎず」止めることを意識しましょう。

走り方と止まり方は、1回で20点引かれる項目が多いグループです。ここを落ち着いて乗り切れるかどうかが、合否を分けやすいところですよね。

速度の減点(速過ぎ・遅すぎ)

速度指定区間で指示速度を超えると速度超過で20点です。逆に、指示速度より約5km/h以上遅いと課題速度で10点引かれます。

それ以外の場所では、その場の状況に合った安全な速度かどうかで見られます。カーブの手前で減速が遅れると、速度速過ぎの大で20点です。

速度の目安は仮免のスピードの目安で詳しく紹介しています。

脱輪・ふらつき

脱輪は、縁石に車輪が触れた程度なら小で5点です。乗り上げたり落輪したりして、そこから約1.5m未満で止まると中で20点になります。

約1.5m以上そのまま走ってしまうと脱輪大で、検定中止です。脱輪したと思ったら、すぐに止まって乗り上げる前の地点まで戻って走り直す、と警察庁の基準にあります。

ふらつきは、S字や半円で車幅の約1/2未満なら10点、約1/2以上なら20点です。脱輪の詳しい話は仮免の脱輪|何回まで?を見てみてください。

徐行違反(20点)

右左折の時や見通しのきかない交差点、徐行の標識がある場所で徐行しないと、20点引かれます。

道路交通法では、徐行は「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」と決められています。採点基準でも、その場の状況に合った安全な速度とされていて、何km/hという数字では決まっていません。

『どこまで落とせば徐行なの?』と迷いますよね。教習の時に「この速さならすぐ止まれる」という感覚を、曲がるたびに確かめておくと安心です。

仮免の接触の減点

障害物などに車体が軽く触れた時は、接触の小で20点です。強く当たった時や、触れたまま走り続けた時は接触大で、検定中止になります。

『ちょっと擦っただけでも20点?』と驚く方も多いはずです。だからこそ、狭いところでは無理に進まず、速度を落としてから入るのが大切なんです。

停止位置と逆行

停止線の約2m以上手前で止まると、停止位置不適で5点です。走り終えた時に停止目標から約0.3m以上離れて止めた時も、同じく5点引かれます。

坂道で車が下がると逆行です。約0.3m以上0.5m未満なら10点、約0.5m以上1m未満なら20点、約1m以上で検定中止になります。

坂道の発進は仮免の坂道発進のコツで、AT・MT別に紹介しています。一時停止の場所での止まり方は仮免の一時停止と停止線が参考になります。

仮免の駐車の減点は?

『仮免の検定に駐車はあるの?』という疑問もよく見かけます。道路交通法施行規則の普通仮免許の技能試験の項目には、方向変換や縦列駐車は入っていません。

仮免の駐車にあたる場面で減点がからむのは、走り終えて止める時です。停止目標から約0.3m以上離れると5点、降りる前に目で後ろを確かめないと安全不確認で10点になります。

よくある失敗

走り終えてほっとした瞬間に、降りる前の後方確認を忘れてしまうことがあります。検定は降りるところまで続いていると考えておきましょう。

減点では済まない検定中止

ここでの結論

信号無視、一時停止の場所で止まらない、脱輪大、接触大などは、点数を引くのではなくその場で検定中止です。減点の合計で合格できないことがはっきりした時も、中止になります。

警察庁の基準では、次のような時に試験を中止するとされています。

中止の種類例
危険な行為信号無視、一時停止の場所で止まらない、踏切の直前で止まらない、右側通行、脱輪大、接触大、逆行大
試験官の補助危険を避けるために検定員がブレーキやハンドルを操作した
減点超過減点の合計で合格の基準に届かないことがはっきりした
指示違反試験のための指示に従わない

一時停止は、停止線の直前で止まらないと中止です。車体の一部が停止線を越えて止まった場合も当てはまります。

中止になる行為と防ぎ方は仮免の一発アウト(検定中止)になる行為と防ぎ方で詳しく紹介しています。

検定のたびに同じところでつまずいてしまう方もいるはずです。仮免までの進み方を見直したい人は、合宿免許や教習所の探し方も知っておくと選択肢が広がります。

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仮免の減点でよくある相談

ここでの結論

知恵袋で多いのは「エンストは何点?」「遅すぎても引かれる?」「減点超過っていつ言われる?」という相談です。採点基準を知っておくと、当日の不安が少し軽くなります。

閲覧の多い相談を要約して、答えてみます。

エンストしたら何点引かれる?

仮免の技能試験でエンストしたら減点は大きいのか、という相談です。

場内の検定でのエンストは5点です。ただし、踏切の中でのエンストは検定中止になります。

また、ほぼ一車長の間でエンストを4回起こした時などは「発進不能」として中止です。1回エンストしても、慌てずに手順をやり直せば大丈夫ですよ。

速度が遅すぎて減点されることはある?

速度を指定されていない場所で、遅すぎて引かれることはあるのか、という相談もありました。

遅さの減点として採点基準にはっきり書かれているのは、速度指定区間で約5km/h以上遅い時の10点です。ほかの場所は、状況に合った安全な速度かどうかで見られます。

『ゆっくり走れば安全』と思いがちですが、指定区間では指示された速度まで上げることも課題の一つなんです。

ちょっとでもミスしたら減点される?

検定の前日に、少しのミスでも引かれるのかと不安になっている相談もありました。

採点基準には、ミスの大きさで小・中・大と分かれている項目があります。たとえば脱輪は、縁石に触れた程度なら5点で、すぐに検定が終わるわけではありません。

小さなミスをしても、気持ちを切り替えて次の場面に集中するほうが大事です。一つのミスを引きずって、続けて確認を忘れるほうが点数は大きく減ってしまいます。

減点超過って何?70点を下回った時点で言われる?

減点超過とは何か、点数を下回ったらその場で言われるのか、という相談です。

警察庁の基準では、減点の合計で合格の基準に届かないことがはっきりした時に試験を中止するとされています。どのように伝えるかは教習所によって違います。

相談の読み方

知恵袋の回答には、地域や教習所の違いが混ざっています。採点の細かい扱いは、通っている教習所の教官に聞いてみてください。

よくある質問

仮免の減点項目で一番多いのは何ですか?

点数が大きく、うっかり起きやすいのは安全不確認の10点です。発進前、進路変更、交差点、降りる前と場面が多いので、目で見るところまでを一つの動作にしておきましょう。

仮免の検定で接触したら何点の減点ですか?

車体が軽く触れた時は接触の小で20点です。強く当たった時や、触れたまま走り続けた時は検定中止になります。

仮免の検定に駐車の課題はありますか?

普通仮免許の技能試験の項目には、方向変換や縦列駐車は入っていません。走り終えて止める時の停止位置と、降りる前の後方確認は採点されます。

同じミスを2回したら、2回分引かれますか?

採点は回数ごとに引くのが原則なので、2回なら2回分引かれます。特別減点細目は、1回目は保留で、2回目に当たるとさかのぼって1回目から引かれます。

脱輪したら何点引かれますか?

縁石に車輪が触れた程度なら5点、乗り上げや落輪から約1.5m未満で止まれば20点です。約1.5m以上走ってしまうと検定中止になります。

まとめ

この記事の要点
  • 仮免の検定は100点からの減点方式で、AT限定は70点以上が合格
  • 減点項目は「確認」「操作」「走り方」「止まり方」の4グループで覚える
  • 安全不確認は10点、合図のミスは5点、徐行違反や接触の小は20点
  • 仮免の技能試験の項目に駐車の課題はなく、止める位置と降りる前の確認が見られる
  • 脱輪大・接触大・信号無視・一時不停止などは減点ではなく検定中止
仮免ドットコム

仮免ドットコム 編集部

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