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『ゆっくり走れば安全だし、減点もされないよね?』と思っていたのに、教官から「もう少しスピードを出して」と言われて戸惑った方もいますよね。速すぎても遅すぎてもだめ、と言われると、どこに合わせればいいのか分からなくなります。
結論から言うと、仮免の速度は「指示された速度に合わせる場所」と「状況に合った安全な速度で走る場所」の2つに分けて考えると迷いません。減点もこの2つのどちらかで起きています。
この記事では、警察庁の採点基準をもとに、仮免の速度の減点と、コースの場所ごとの考え方をお伝えしますね。
仮免の検定で、速度はどこを見られている?
速度に関わる減点は、速度超過・速度速過ぎ・課題速度・ふらつき・徐行違反などです。指示速度の区間では「指示との差」、それ以外では「その場に合った安全な速度か」が見られます。
教習所の修了検定は、仮免許の技能試験と同じやり方・合格基準に準じて行われます。採点の物差しは、警察庁が示している「減点適用基準」です。
その中から、速度に関わる項目を場内の点数で並べてみました。
| 減点項目 | どんな時か(基準の要約) | 場内の減点 |
|---|---|---|
| 速度超過 | 速度指定区間で指示速度を超えた | 20点 |
| 速度速過ぎ(小) | 安全な速度より約5km/h未満速い など | 10点 |
| 速度速過ぎ(大) | 約5km/h以上速い、カーブの手前で減速が遅れる など | 20点 |
| 課題速度(区間) | 速度指定区間を指示速度より約5km/h以上遅く走った | 10点 |
| ふらつき(小・大) | 車幅の約半分未満のふらつきが小、約半分以上が大 | 小10点・大20点 |
| 徐行違反 | 右左折の時、見通しのきかない交差点などで徐行しない | 20点 |
| 発進手間どり | 発進すべき時から約5秒以内に発進しない など | 5点 |
検定は100点からの減点で、AT限定は70点以上が合格です。MTはAT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が必要です。
20点の項目が2つ重なるだけで、AT限定なら残りは60点になります。速度の減点は点数が大きいものが多いので、甘く見ないでおきましょう。
速度の減点は「出しすぎ」「出さなすぎ」「ふらつき」の3つ
速度の減点を3つに分けると、自分がどれに当たりやすいかが分かります。緊張すると「出さなすぎ」、慣れてくると「出しすぎ」に寄りがちです。
表の項目をそのまま覚えるより、自分の運転のクセに当てはめるほうが分かりやすいですよね。そこで、3つのタイプに並べ直してみました。

出しすぎ:速度超過と速度速過ぎ
指示速度の区間で指示を超えると、仮免の速度超過として20点です。指示がない場所でも、安全な速度より速いと速度速過ぎになります。
カーブの手前で減速が遅れた場合も、速度速過ぎの大で20点です。カーブに入ってからブレーキを踏むのではなく、入る前に落としておくのが基本なんです。
出さなすぎ:課題速度と発進の手間どり
『遅いのは安全だから減点されないはず』と思う方も多いですよね。ただ、速度指定区間を指示速度より約5km/h以上遅く走ると、課題速度として10点です。
これが、いわゆる「仮免の速度不足の減点」にあたります。発進すべき時から約5秒たっても発進しない場合も、発進手間どりで5点です。
さらに、指定された速度に届かない「指定速度到達不能」は、検定中止の項目に入っています。
ふらつき:速度を気にしすぎると起きやすい
スピードメーターばかり見ていると、ハンドルが左右に揺れてしまうことがあります。車幅の約半分未満のふらつきは小で10点、約半分以上は大で20点です。
メーターは一瞬だけ見て、目線はすぐ遠くに戻す。これだけで、仮免のふらつきはずいぶん減らせます。
- 指示された区間では、指示の速さに早めに合わせる
- カーブや交差点の手前で、入る前に速度を落とす
- メーターは一瞬見て、目線は遠くへ戻す
- 指示の区間でも怖くてゆっくりのまま
- カーブに入ってからブレーキを踏む
- メーターをじっと見て、ハンドルが揺れる
コースの場所ごとの速度の考え方
場所ごとに「速度の基準は何か」を決めておくと、検定中に迷いません。指示速度の区間は指示が基準、それ以外は「すぐ止まれるか」「曲がりきれるか」が基準です。
警察庁の実施基準では、周回コースや幹線コースの速度指定区間は、指示速度に従って走ることになっています。指示速度は、その場で検定員から改めて伝えられます。
場所ごとの考え方を、この記事の見方で表にまとめました。
| コースの場所 | 速度の基準 | 気をつける減点 |
|---|---|---|
| 速度指定区間(周回・幹線) | 検定員から指示された速度 | 速度超過20点、課題速度10点 |
| カーブ・周回のカーブ | 入る前に落として曲がりきれる速さ | 速度速過ぎ(減速の遅れ)20点 |
| 交差点の右左折 | 徐行(すぐ止まれる速さ) | 徐行違反20点 |
| 見通しのきかない交差点 | 徐行 | 徐行違反20点 |
| S字・クランク | 歩くくらいの、ハンドルが間に合う速さ | 脱輪、接触 |
| 踏切の手前 | 直前で止まれる速さ | 踏切不停止等は検定中止 |

「40キロ」「35キロ」はどう考える?
知恵袋でも『40キロ出さないといけない所がある』という相談をよく見かけます。何キロを指示されるかは、検定の時に検定員から伝えられます。
たとえば仮免の40キロの指示なら、約35キロを下回ると「指示より約5km/h以上遅い」に入ってきます。逆に40キロを超えれば速度超過です。
つまり、指示の区間では「指示の速さちょうどを目指して、少し下で安定させる」くらいの意識が安心です。教習中に、その区間で何キロを指示されることが多いかを教官に聞いておきましょう。
法律での徐行は「直ちに停止することができるような速度」で、決まった数字はありません。採点基準でも「その場合の状況に適した安全な速度」とされています。
コースの順番を覚えると、速度を変える場所も先に分かります。コースの覚え方は仮免のコースが覚えられない時の覚え方で紹介しています。
合図と進路変更:30メートル・3秒の決まり
道路交通法施行令では、右左折の合図は30メートル手前、進路変更の合図は3秒前と決まっています。速度が遅すぎたり速すぎたりすると、この時機がずれやすくなります。
速度と一緒に見られやすいのが、合図のタイミングです。仮免の「30メートル」「3秒」は、学科でも技能でもよく出てくる数字ですよね。
| 行為 | 合図を出す時機 | 根拠 |
|---|---|---|
| 右折・左折・転回 | その地点の30メートル手前 | 道路交通法施行令 |
| 進路変更 | 変えようとする時の3秒前 | 道路交通法施行令 |
| 徐行・停止・後退 | その行為をしようとする時 | 道路交通法施行令 |
合図をしない、遅い、または早すぎる時は、合図不履行等で5点です。速度が出すぎていると30メートルがあっという間なので、合図が遅れがちになります。
進路変更でスピードが遅いと減点?
進路変更の時に、怖くて速度を落としすぎる方もいます。進路変更そのものの「遅さ」の項目は代表項目には見当たりませんが、指示速度の区間なら課題速度の対象になりえます。
合図を出して3秒数え、目で確かめてから、流れに合わせてなめらかに移る。この順番を守れば、速度を大きく落とす必要はありません。
割り込み・幅寄せ・追い越しは減点で済まない
場内でも、ほかの教習車がいる時があります。警察庁の実施基準では、割込み・追越し違反・後車妨害・安全間隔不保持などは、検定中止になる危険行為に入っています。
『仮免の幅寄せで減点される?』と気になる方もいますよね。交通の方法に関する教則では、初心者マークの車に幅寄せしたり、前に無理に割り込んだりしてはいけないとされています。
ほかの車との間隔はゆとりを持って取りましょう。
前の教習車が遅いからと、指示がないのに抜こうとするケースです。検定は自分のペースで走る場ではなく、周りに合わせて安全に走れるかを見る場だと考えておきましょう。
速度の不安を減らす練習のしかた
速度の感覚は、場所ごとに「ここでは何キロ」と決めて練習すると身につきやすくなります。みきわめの前に、苦手な場所を教官に伝えておきましょう。
速度の感覚は、数字だけ覚えてもなかなか身につきません。体で覚えるには、毎回同じ場所で同じ速さを出す練習がいちばんです。
- 速度指定区間で、指示の速さに何秒で届くかを意識する
- カーブの手前の目印を決めて、そこでブレーキを終える
- メーターを見る回数を決めて、目線を遠くに戻す
- 交差点の手前で、すぐ止まれる速さまで落とせているか確かめる
教官にはこんなふうに聞くと、具体的なアドバイスがもらえます。
「周回の区間は、何キロくらいを目安に走ればいいですか?」
「カーブの手前で落とすのが遅いと言われたんですが、どこで踏み始めればいいですか?」
当日の準備や心構えは仮免の技能検定で気をつけることで、減点の全体は仮免の減点項目一覧でまとめています。
道路交通法施行令の改正で、令和8年9月1日から、中央線などがない生活道路の法定速度は時速30キロメートルになりました。最高速度を時速30キロメートル以上超える運転は、仮免許の取消しの基準の一つにもなっています。
教習の進み方や検定の日程は、教習所によって違います。仮免までの進み方を見直したい方や、まとめて通える環境が気になる方は、合宿免許や教習所の探し方も知っておくと選択肢が広がりますよ。
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速度についてよくある相談
知恵袋に寄せられている速度の相談から、テーマに合うものを2つ要約して答えますね。
「みきわめで、もう少しスピードを出せと言われた」
いつもと違う先生に、もう少しスピードを出すように言われて不安になった、という相談です。『仮免でスピード遅いと落ちるの?』と気になっている方には、よくある悩みですよね。
指示速度の区間で遅いと課題速度の減点になるので、先生はそこを伝えたかったのかもしれません。どの場所の話だったのかを聞き直して、その場所だけ意識して練習してみてください。
「ゆっくり走っている教習車を見て、心配になった」
技能教習の様子を見ていた人から、ほかの教習車より遅いと言われて気になった、という相談もありました。
場内には、速度を出す場所と、ゆっくり走るべき場所があります。全体で速い遅いを比べるより、場所ごとに合った速さかどうかで見てみましょう。
知恵袋の回答には、教習所や地域ごとの違いが混ざっています。自分の教習所の検定コースの指示速度は、通っている教習所で確かめてください。
よくある質問
仮免の検定は、ゆっくり走れば減点されませんか?
いいえ、遅すぎても減点になる場合があります。速度指定区間を指示速度より約5km/h以上遅く走ると課題速度で10点、発進すべき時から約5秒以内に発進しないと発進手間どりで5点です。
仮免の速度超過は何点の減点ですか?
場内の速度指定区間で指示速度を超えた時は20点です。指示のない場所でも、安全な速度より速いと速度速過ぎとして小10点、大20点になります。
ふらつきは何点引かれますか?
車幅の約半分未満のふらつきは小で10点、約半分以上は場内では大で20点です。メーターを見すぎないようにすると減らせます。
合図の30メートルと3秒はどう違いますか?
右左折や転回は、その地点の30メートル手前で合図を出します。同じ方向に進んだまま進路を変える時は、変える3秒前に合図を出します。
まとめ
- 仮免の速度は「指示速度の区間」と「安全な速度で走る場所」に分けて考える
- 出しすぎは速度超過20点・速度速過ぎ10点か20点
- 出さなすぎは課題速度10点・発進手間どり5点、届かない時は検定中止もある
- ふらつきは小10点・大20点で、メーターの見すぎに気をつける
- 割込み・追越し違反などは減点ではなく検定中止





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